担当者 | 中澤 雄飛教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [日本文化学科] | |
科目ナンバリング | JLT-210 |
現在、武道は日本の伝統文化として、広く世界に普及しています。海外の武道愛好者は、なぜ武道に関心を持ち、修錬しているのでしょうか。本授業では、国際化する武道の様々な事例を取り上げ、異文化との比較から武道の文化性について解説していきます。そしてそれは、多様な視点から日本文化を考察することでもあり、柔軟な思考と幅広い視野から「文化とは何か?」を考察することへとつながっています。なお、本授業は講義科目であるため、原則、講義形式で授業を展開しますが、必要に応じて(授業の振り返りの時などに)、コメントペーパーなどをもとに履修者の皆さんとディスカッションを試みたいと考えています。
・武道の国際化の経緯について、説明することができる。
・日本の文化的特徴について、他の文化と比較をしながら説明することができる。
・文化の多様性や変容という事象に対して、自らの意見を提示することができる。
・授業への取り組み(受講態度、授業内のレポート・コメントペーパーなど)(40%)。
・期末レポート(主に授業内容の理解、自らの考察、文章の論理性・整合性を評価)(60%)。
※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 使用しません。授業内に資料を配布します。 | ||
参考文献 | 『今、なぜ武道か―文化と伝統を問う―』 | 中村民雄 | 日本武道館 |
参考文献 | 『武道における身体と心』 | 前林清和 | 日本武道館 |
参考文献 | 『身体論―東洋的心身論と現代―』 | 湯浅泰雄 | 講談社学術文庫 |
参考文献 | その他、適宜授業内で紹介します。 | ||
参考文献 | |||
参考文献 |
・期末レポートの作成に際しては、授業全体のポイントを整理し、まとめた資料を用意しておいて下さい。
・授業内でキーワード(人物、専門用語など)を出しますので、それについて調査し、メモを作成しておいて下さい。
・授業で得た知識を自己の生活と関連付けて思索し、気づいた点を記録しておくことを推奨します。
・本授業において、武道の経験は全く必要ありませんので、本授業から学修を始めることに問題はありません。
・伝統文化研究(武道)Ⅰを未履修であっても、本授業「Ⅱ」から受講することは可能です。
・武道のみならず、スポーツや人間の身体文化など、幅広い視点から武道文化を考察していきます。
・なお、本授業の内容は、伝統文化研究(武道)Ⅰの内容とも関連しています。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション(授業の進め方、評価方法などについての説明・質疑)(講義) |
第2回 | 世界に広がる武道の見方(講義、ディスカッション) |
第3回 | 武道の国際化の歴史①―柔道の事例から―(講義) |
第4回 | 武道の国際化の歴史②―剣道の事例から―(講義) |
第5回 | 武道の国際化の歴史③―他の武道の事例から―(講義) |
第6回 | 国際大会をめぐる諸問題(講義、ディスカッション) |
第7回 | 近代スポーツと現代武道(講義) |
第8回 | 武道の国際化と文化変容―論点の整理―(講義、ディスカッション) |
第9回 | 人間の「身体」から文化を考える―「身体論」という見方―(講義) |
第10回 | 身体文化とその伝承(講義) |
第11回 | 東洋思想と身体(講義) |
第12回 | 修行と稽古(講義) |
第13回 | 武道にみる日本の美学(講義) |
第14回 | これからの武道の可能性を考える―海外の視点から日本を見つめて―(講義、ディスカッション) |
第15回 | 授業のまとめ、期末レポートの作成(講義、ディスカッション) |