伝統文化研究(武道)Ⅰ
担当者中澤 雄飛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-209

授業の概要(ねらい)

 武道は、世界に誇る日本の伝統的な身体運動文化です。武道の思想は、相手との対峙の問題に止まらず、自己の精神修養をも目指している点で、日本の文化的特徴を反映しています。そしてそれは、今日、重要とされる教育的な意義とも関わっています。本授業では、武道の歴史的変遷を辿りつつ、その文化性について解説をしていきます。その上で、武道の文化と自らの文化とを関連付けて考察することを目指します。なお、本授業は講義科目であるため、原則、講義形式で授業を展開しますが、必要に応じて(授業の振り返りの時などに)、コメントペーパーなどをもとに履修者の皆さんとディスカッションを試みたいと考えています。

授業の到達目標

 ・日本の武道の歴史について、説明することができる。
 ・武道の思想と文化的特徴について、説明することができる。
 ・武道の現代的意義について、自らの意見を提示することができる。

成績評価の方法および基準

 ・授業への取り組み(受講態度、授業内のレポート・コメントペーパーなど)(40%)。
 ・期末レポート(主に授業内容の理解、自らの考察、文章の論理性・整合性を評価)(60%)。
 ※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。授業内に資料を配布します。
参考文献『武道文化の探求』入江康平編著不昧堂出版
参考文献『日本の武道』日本武道館編日本武道館
参考文献『武道:過去・現在・未来』田中守日本武道館
参考文献その他、適宜授業内で紹介します。
参考文献
参考文献

準備学修の内容

 ・期末レポートの作成に際しては、授業全体のポイントを整理し、まとめた資料を用意しておいて下さい。
 ・授業内でキーワード(人物、専門用語など)を出しますので、それについて調査し、メモを作成しておいて下さい。
 ・授業で得た知識を自己の生活と関連付けて思索し、気付いた点を記録しておくことを推奨します。

その他履修上の注意事項

 ・本授業において、武道の経験は全く必要ありませんので、本授業から学修を始めることに問題はありません。
 ・武道のみならず、スポーツや人間の身体文化など、幅広い視点から武道文化を考察していきます。
 ・なお、本授業の内容は、伝統文化研究(武道)Ⅱの内容とも関連しています。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の進め方、評価方法などについての説明・質疑)(講義)
第2回武道とは何か?―名辞と種目から考える―(講義、ディスカッション)
第3回武道の歴史①―柔道を中心に―(講義)
第4回武道の歴史②―剣道を中心に―(講義)
第5回武道の歴史③―空手道を中心に―(講義)
第6回武道の歴史④―合気道・弓道を中心に―(講義)
第7回武道の歴史⑤―相撲を中心に―(講義)
第8回武道の歴史から現代武道の課題を探る(講義、ディスカッション)
第9回日本刀の歴史と文化(講義)
第10回武道とスポーツ(講義)
第11回武道と武士道(講義)
第12回武道の身体(講義)
第13回稽古の思想(講義)
第14回武道と教育(講義、ディスカッション)
第15回授業のまとめ、期末レポートの作成(講義、ディスカッション)