社会と情報技術の基礎Ⅱ
担当者中鉢 直宏
単位・開講先選択  2単位 [自己啓発支援科目]
科目ナンバリングPOI-102

授業の概要(ねらい)

 本授業では、社会インフラとして欠かせない情報システムおよび情報サービスについて学習します。特に、情報サービスは「クラウドサービス」を活用したものを中心に扱います。講義と演習を踏まえながら実際の情報システム及び情報サービスへの理解ともに、その利用方法について考えていきます。
 現在、スマートフォンの普及や携帯通信の拡充により、様々な情報サービスが我々の生活で享受できています。今では、情報サービスや情報システムが広く浸透したため、逆に情報システムや情報サービスがなければ成り立たなくなるほど、社会のインフラとして役割を果たしています。それらを支える技術や考え方の一つとして「クラウド」があります。「クラウド」は情報技術としての言葉として比較的新しく、バズワード(はやり言葉)となるほどインパクトがありました。そして、それがインターネットやスマートフォンを介して様々なクラウド技術やクラウドサービスを意識することなく利用されるまでになりました。
 そこで、本授業では、「クラウド」というキーワードを基に、身近な情報システムや情報サービスについて取り上げ、従来の情報システム、新しいクラウド技術やクラウドサービスの事例について演習を交えて取り上げます。学習者は、様々な情報システムや情報サービスを正しく理解するために必要な情報技術の知識や考え方を身に付けることを目指します。

授業の到達目標

 情報システムとは何か情報技術な背景を踏まえて説明できる。
 情報システムやクラウドサービスを実生活で効果的に利用できる。
 常に情報システムやクラウドに関する考え方を踏まえ、物事の本質を捉えようとする態度を身に付けている。

成績評価の方法および基準

 出席は3分の2以上する必要があり、カードリーダによる出席とその時間に課せられた毎回の課題の提出とセットで出席と認める。最終課題はレポートを予定している。
  ・出席点と各授業に提出するミニレポートおよびミニテスト(60%)
  ・最終課題(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 授業時間中に適宜指示します。
参考文献

準備学修の内容

 授業内容によってはWebページ等で事前学習および課題を課す場合があり、そのための時間は確保すること。

その他履修上の注意事項

 スマートフォンを使った演習などがあり、基本的に演習時に使用するスマートフォンとデータ使用料は学生が負担することになる。データ使用に関しては、大学の無線LANを使用することによって節約できるので検討してほしい。講義ごとに、ノートやミニレポートを提出してもらう予定である。
 また、本授業は、LMSを使用します。諸事情により授業を欠席した際は、LMS上の資料と課題を各自で学習し、課題を終わらせておく必要があります。また、どうしても避けられない欠席に関しては必ず事前に申し出てください。(その場合は、無断欠席との扱いとは異なります。)

授業内容

授業内容
第1回 はじめに:イントロダクション(クラウドをなぜ学ぶか)
第2回 情報システムの基礎知識
第3回 情報サービスとクラウドサービス(Googleアカウントとそのサービス)
第4回 クラウドサービスの基本を学ぶ(クラウドプリケーション「メールサービス」「Webファイルサービス」)
第5回 クラウドサービスにおけるプライバシーについて考える(プライバシーポリシー)
第6回 SaaSについて学習する(クラウドサービスの利用)
第7回 情報システムにおける認証について考える(安全なクラウドサービスの利用)
第8回 SNSについて考える(情報共有の手段)
第9回 クラウドサービスの活用方法を考える①(地図サービス)
第10回 クラウドサービスの活用方法を考える②(アンケートサービス)
第11回 SaaS以外のクラウドについて考える(様々なクラウド技術)
第12回 クラウドによる教育サービス(インターネットによる教育)
第13回 クラウドプログラミング(クラウド上でプログラミング体験)
第14回 クラウドサービス同士の連携(IFTTTの利用)
第15回 最終課題の説明と講義のまとめ