担当者 | 中谷 直司教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-302 |
*本授業が対面授業となった場合でも、事情があって遠隔での受講を希望する場合は、LMS上に記載のメールアドレスから連絡を下さい(9月初めに頃に掲載予定;対応方法に関しての簡単な説明も載せておきます)。
**視覚障害などの身体障害は当然ですが、識字障害などで読解や文章執筆に不安や問題を抱えている場合も、上記の方法で相談して下さい(メールを送るのが難しい場合は、教務Gを通じて連絡を下さい)。相談の上、課題の内容を調整します。
***第1回の授業には「その他履修上の注意事項」の(1)に従って参加のこと。
【概要】
教員のファシリテーション(手助け、援助、励まし)の下、一学期で社会科学系(社会学、政治学、経済学など)の新書を2冊読んで、それぞれA4で2枚程度の書評(導入・要約・考察からなる3部構成のブックレポート)を書く。新書とは、中公新書、岩波新書、講談社現代新書など、各学問分野の入口となる書籍を指すジャンル名である。
【こんな人におすすめ】
①文章を書くのが苦手⇒同じような他の受講生とのグループワークを通じて、無理なく苦手が克服できます!
②文章を書くのが好きで、もっと上手くなりたい⇒発表に対する他の受講生によるコメントや、担当者による講評・添削を通じて、自分の長所を客観視して、さらに伸ばせます!(短所も克服を超えて長所になるかも!)
③そもそも文章(本)を読むのが苦手⇒数回に分けて読書メモを作成しながら準備するので、段階的に課題文献を読み進めながら、読書に対する苦手意識を克服できます!
④文章(本)を読むのがとにかく好き⇒好きなことをしながら、社会学をはじめとした社会科学に関する知識・考え方と、文章力を向上させられます!
⑤前期に社会学文章表現Iをとった⇒文章力向上の近道は、明確なテーマと目的を持ち、それだけで完結する文章をできるだけたくさん執筆することです。前期も履修しているなら計4本のブックレポートを書くことになり、文章力は飛躍的に向上します!
⑥卒研・卒論が不安:ブックレポートの作成を通じて、執筆に必要な文章力はもちろん、どんな研究にとっても基本の枠組となる「先行研究・問題の分析・分析結果の考察」を自然と理解できます!
*つまり全員におすすめ!
*クラス規模は10名程度を想定しているが大きく上回った場合、下回った場合は、授業の内容を一部調整する。
(1)学術的な論文の基本ルールを理解する。
(2)(1)を踏まえて、自身の専門分野の具体的な執筆ルールを自ら調べて、論文・レポートの執筆に反映できる。
(2)書評(ブックレポート)の執筆を通じて、「先行研究・問題の分析・分析結果の考察」の3部を基本とする学術論文の執筆に向けた基礎的な枠組を理解する。
(4)他者が書いた学術的な文章(本クラスの場合はブックレポート)の技術的な改善点を具体的に指摘できる。
(5)他者が書いた学術的な文章(本クラスの場合はブックレポート)の趣旨を理解した上で、その内容について学術的に議論できる。
授業への参加(反転授業での演習;書評の発表とディスカッション)と課題(読書メモ、書評)の提出50%、提出物の内容50%を総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『新版 論文の教室──レポートから卒論まで』 | 戸田山和久 | NHKブックス |
参考文献 |
(1)第1回の授業でお勧めの書籍(マンガや絵本、ガイドブックなど冊子であればなんでも可)を一人4分で紹介してもらいます。紹介する書籍を必ず持ってきて下さい(前期履修者は別の本を)。やり方については「知的書評合戦ビブリオバトル」HP内の公式ルール(www.bibliobattle.jp/koushiki-ruru)を参照。
(2)第2回~3回の授業の前に、教科書の指定箇所を読み、簡単な読書メモとしてまとめてくる(A4で1~2枚)
(3)課題文献2冊を読みすすめ、それぞれ書評(ブックレポート)としてまとめる(卒業論文執筆中のものは、2つめのブックレポートを卒論の一部草稿や要約に変更可)。
(4)前半・後半ともに、発表会での評価・ディスカッションを踏まえて、最終稿を仕上げる。
(1)初回までに教科書の戸田山『新版 論文の教室』(2014)を入手する。
(2)受講生の数や授業の進度にあわせて、内容を一部調整する場合がある。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | イントロダクション──進め方の説明;教科書の説明 |
第2回 | 教科書を用いた演習1──論文とは何か;第1回ブックレポートの希望文献の報告と決定 |
第3回 | 教科書を用いた演習2──論文を準備する |
第4回 | 教科書を用いた演習3──;論文を書いて直す |
第5回 | インターミッション1──参考文献表の書き方;要約の仕方;自己紹介 |
第6回 | 読み合わせと書評の作成1 |
第7回 | 読み合わせと書評の作成2 |
第8回 | 書評初稿の班内査読 |
第9回 | 書評第二稿の班外査読 |
第10回 | インターミッション2──第1回発表のフィードバックと授業改善のグループワーク |
第11回 | 第1回ブックレポートの希望文献の報告と決定;参考文献表の書き方 |
第12回 | 読み合わせと書評の作成1 |
第13回 | 読み合わせと書評の作成2 |
第14回 | 書評初稿の班内査読 |
第15回 | 書評第二稿の班外査読 |