担当者 | 中谷 直司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
本ゼミは、国際関係論と政治学の枠組を用いて、国際社会と日本の関係を考察することを大きな共通テーマとします。前期に新書の読解・プレゼン・ディスカッションを通じて習得した知識と考え方を踏まえて、後期では、まずもう少し専門的な教科書を使い、国際関係研究・政治学研究についての理解と知見を深めます。その上で、専門の学術誌に掲載された論文の読解とプレゼンに、学生同士の協働と教員の手助けの下で、挑戦します(必ず読めるようになります!)。
【教科書について】
政治学の方法論には大きく二つあります。一つは理論的アプローチで、前期から使用する『政治学の第一歩』がそうした方法論にもとづいた教科書の代表例です。もう一つは歴史学的方法論で、後期にはまずその特徴を理解するために『国際関係史の方法』の一部を輪読します(近刊予定のため、第一回目の授業に持参は不要)。その上で、それぞれのアプローチでかかれた学術論文を一篇、いくつかのグループに分かれて読解し、その「新奇性」を説明するプレゼンテーションを作成し、内容について議論します。
あなたが実際に読んだ論文が扱っているテーマを中心に──
(1)国際関係論/政治学の基本的な「ものの見方」を理解する。
(2)国際関係論/政治学の成果(新たな知見)について、説明できるようになる。
(3)国際政治学・日本外交分析の課題(まだ明らかにできていないこと)を説明できるようになる。
【個人得点】
①グループワークへの貢献度(司会、書記、タイムキーパー、あるいはプレゼンでの活躍など)
*一部ピア評価(学生間評価)を取り入れる。
②研究ノートの提出回数/内容(クオリティ)/『国際関係史の方法』の発表担当
③計3回のプレゼン報告会で質問した数
【グループ得点】
①プレゼンテーションの完成度(論理性・わかりやすさ、独創性;時間管理)
*一部ピア評価(学生間評価)を取り入れる。
②プレゼン報告会で質問された数
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『国際関係史の方法』(近刊予定) | マーク・トラクテンバーグ | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 『政治学の第一歩』 | 砂原庸介、稗田健志、多湖淳 | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
参考文献 | 『国際政治史──主権国家体系のあゆみ』 | 小川浩之, 板橋拓己、青野利彦 | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
・第5回の前に、それぞれ課題文献に目を通し、分からない言葉や重要と思われる箇所をチェックしてくる。
・授業時間内の準備作業のほかに、授業時間外での自習・グループワークも一部必要である。
【取り組み方】
・演習であるので、毎回の授業への出席は必須。
・ただし座っているだけでは出席と認めないので、毎回必ず1度は発言する(練習と思う)。
【受講要件】
・未知のものへの熱意、好奇心。
・試行錯誤・遠回りを楽しむ気持ち。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 自己紹介/演習の進め方と目的の説明/学術論文リストの配付とグループ分け |
第2回 | 『国際関係史の方法』の輪読1──第2・3章を中心に |
第3回 | 『国際関係史の方法』の輪読2──第4・5章を中心に |
第4回 | 『国際関係史の方法』の輪読3──第6・7章を中心に |
第5回 | 論文を読んでみる1──その論文のテーマは何か/キーワードは何か |
第6回 | 論文を読んでみる2──何が新しいのか1──教科書・参考書を見てみる |
第7回 | 論文を読んでみる3──何が新しいのか2──先行研究にあたってみる |
第8回 | 中間報告(各グループ7分、担当者が机を回る) |
第9回 | 最終報告を準備する |
第10回 | 第1回予行演習 |
第11回 | 第2回予行演習 |
第12回 | 第3回予行演習 |
第13回 | 第1回プレゼンテーション |
第14回 | 第2回プレゼンテーション |
第15回 | 第3回プレゼンテーション |