担当者 | 中沢 紀子教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [日本文化学科] | |
科目ナンバリング | JLN-201 |
日本語の歴史に関する基本的知識を身につけることを目的とする。同じ日本語といっても古典文学作品にみられる過去の日本語と現代日本語との間には、大きな隔たりがある。その一方、日本語の歴史的言語事例が現代においてみられることがある。例えば、有名なアニメのタイトル『眠れる森の美女』は、眠ることができる森の美女という意味ではない。このタイトルには日本語の歴史的な問題が含まれているのだ。
私たちが中学・高校で習う古典では、「かは」と表記するのに何故発音は「kawa」と読むのか。これも日本語の歴史的観点から説明できる。
この授業では、「言葉は変化する」という言語変化の観点から、過去の日本語と現代日本語の違いについて、各言語事例を基に説明していく。
なお、受講を希望する学生の中には、古典文法が苦手であるとか、古典文学作品に興味はあるけれど難しくて読めないという人も多いことだろう。この授業では、まず現代日本語の事例を提示し、古典文学で描かれた過去の日本語とどこが違うのかという観点で授業を進める。そのため、古典文学や文法の知識が殆ど無くとも、授業内容の理解に支障がないようになっている。
日本語を通して言語変化の要因を探る。「過去の日本語と現代日本語は、どう違うのか」日本語の歴史的な流れを理解し、説明できる。
出席(40%)・テスト(50%)・授業時のレポート(10%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 授業ではプリントを配布する。 | ||
参考文献 |
授業では、レポートを課すことがある。準備学修では、その際に必要な言語事例をそろえておくことが求められる。この事例採取については、授業時に指示する。
古典文法に関する知識は特に要求しない。
授業内で感想・現在気になっている言葉などコメントを書いてもらうことがある。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | ガイダンス |
第2回 | 文字の歴史① |
第3回 | 文字の歴史② |
第4回 | 文字の歴史③ |
第5回 | 音の歴史① |
第6回 | 音の歴史② |
第7回 | 音の歴史③ |
第8回 | 音の歴史④ |
第9回 | 文法の歴史① |
第10回 | 文法の歴史② |
第11回 | 文法の歴史③ |
第12回 | 文法の歴史④ |
第13回 | 世界と日本語① 海を渡った漂流民大黒屋光太夫 |
第14回 | 世界と日本語② 海を渡った漂流民大黒屋光太夫 |
第15回 | まとめ |