政治学入門Ⅱ
担当者中村 楼蘭
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングPOL-102

授業の概要(ねらい)

国際政治学の基礎として4つの事項を解説します。
1.国際政治、国際政治学、国際社会、ナショナリズム、国益、パワーといった基礎的用語の意味。
2.国際政治のアクター。
3.国際政治におけるリアリズムとリベラリズム。
4.現代国際政治の実態。
目的は現代国際政治の構造と実態の理解です。

授業の到達目標

単位取得時に①国際政治を深く理解したうえで、政治外交・安全保障について意見を述べることができる。

成績評価の方法および基準

中間試験と期末試験の得点を加算し、平均して成績をつけます。資料等の試験会場への持ち込みは原則不可です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書セメスターの初期に専用のプリントを配付します。A3判サイズで30枚程度配付する予定です。
参考文献『国際政治事典』猪口孝他編弘文堂

準備学修の内容

授業に出席する前に専用プリントをよく読み、国際政治に関連する用語をプリントの所定の範囲から3つ抽出し、それらの意味を調べて下さい。それらの意味を解説したレポートを授業のはじめに提出してもらいます。

その他履修上の注意事項

授業への出席を優先し、全てのプリントを受け取り、二つの試験を受けて下さい。
出席の際は、学生証を必ず携帯し、リーダーにタッチして下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:授業方針をよく聞き、不明箇所は質問して確認する。
第1講「国際政治学序論」①:国際政治の定義、政治(国内政治)の相違を学ぶ。
第2回第1講②:国家が対立する原因(ナショナリズム、国益)を学ぶ。
第3回第1講③:パワーとソフト・パワーの定義、相違、関係を学ぶ。
第4回第2講「国際社会とは」:国際社会の定義、発展過程、理想(民主政治)を学ぶ。
第5回第3講「国際政治におけるアクターとその多様化」①:伝統的アクターを学ぶ。合わせて、国際政治学のパラダイムとしてのリアリズムを学ぶ。
第6回第3講②:20世紀におけるアクターの多様化と新しいアクター(国際連合、EU、NGO、多国籍企業、JA、PLO等)の目的、性格、機能を学ぶ。合わせて、国際政治学のパラダイムとしてのリベラリズムを学ぶ。
第7回第4講「帝国主義」①:帝国主義の定義、発生原因、影響を学ぶ。
第8回第4講②:第二次世界大戦後の「帝国主義」的状況(新植民地主義、アメリカ帝国主義、ソ連帝国主義、新帝国主義)を学ぶ。
第9回中間試験
第5講「東西冷戦」①:冷戦の定義、特徴を学ぶ。
第10回第5講②:冷戦の起源、表面化、デタントまでの変遷を学ぶ。
第11回第5講③:デタント(1972~79年)の実態を学ぶ。
第12回第5講④:アフガニスタン紛争勃発から冷戦終結宣言までの冷戦の変遷を学ぶ。
第13回第6講「中東戦争」:中東戦争に至る経緯(パレスチナ問題の淵源)、戦争の展開過程とその影響を学ぶ。
第14回第7講「多極化」①:多極化の定義、1970年代の第三極とそれが登場した背景を学ぶ。
第15回第7講②:ソ連消滅後の国際情勢の変遷を学ぶ。