担当者 | 中村 楼蘭 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | ESS-309 |
4つの項目を解説します。
1.国際政治、国際政治学、国際社会、ナショナリズム、国益、パワーといった基礎的用語の意味。
2.現代国際政治のアクター。
3.国際政治におけるリアリズムとリベラリズム。
4.現代国際政治の実態。
目的は国際政治の構造と実態の理解です。
単位取得時に①中学の「社会」や高校の「政治・経済」の国際政治に関する部分を深く理解したうえで教授することができる。
授業内試験を4回実施したうえで、定期試験期間内に期末試験を実施します。全ての試験の得点を加算し、平均して成績をつけます。各試験の成績評価における比重は同一(20%ずつ)です。
情報は記憶しなければ知識にならないので、全ての試験で資料等の持ち込みは不可とします。
欠席・遅刻が多い者には最終的な成績をランクダウンするなど厳しく対処します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | セメスターの初期に専用のプリントを配付します。A3判サイズで30枚程度配付する予定です。 | ||
参考文献 | 『国際政治事典』 | 猪口孝他編 | 弘文堂 |
適宜、1000字程度のレポートを提出してもらいます。そのテーマは「最優先されるべき国益は何か」、「パワーの最も重要な構成要素は何か」、「21世紀の国際情勢」等です。
提出期限は原則次回授業の終了時刻とします。優れたレポートを提出した者には成績評価の際に加点します。未提出者、不十分なレポートを提出した者、期限までに提出できなかった者には減点の措置をとります。
授業への出席を優先し、全ての授業内試験を受けて下さい。
春期の「政治学(教職)」を受け合格していることが望まれます。それは、春期解説済みの諸事項について説明が省略されるためです。例えば、「政治とは何か」、「主権とは何か」等。
出席の際は、学生証を必ず携帯し、リーダーにタッチして下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:授業方針をよく聞き、不明箇所は質問して確認する。 第1講「国際政治学序論」①:国際政治の定義、政治(国内政治)との相違を学ぶ。 |
第2回 | 第1講②:国家が対立する原因(ナショナリズム、国益)を学ぶ。 |
第3回 | 第1講③:パワーとソフト・パワーの定義、相違、関係を学ぶ。 |
第4回 | 第2講「国際社会とは」:国際社会の定義、発展過程、理想(民主政治の実現)を学ぶ。 |
第5回 | 第1回授業内試験 第3講「国際政治におけるアクターとその多様化」①:伝統的アクターを学ぶ。合わせて、国際政治学のパラダイムとしてのリアリズムを学ぶ。 |
第6回 | 第3講②:20世紀におけるアクターの多様化と新しいアクター(国際連合、EU、NGO、多国籍企業、JA、PLO等)の目的、性格、機能を学ぶ。合わせて、国際政治学のパラダイムとしてのリベラリズムを学ぶ。 |
第7回 | 第2回授業内試験 第4講「帝国主義」①:帝国主義の定義、発生原因、影響を学ぶ。 |
第8回 | 第4講②:第二次世界大戦後の「帝国主義」的状況(新植民地主義、アメリカ帝国主義、ソ連帝国主義、新帝国主義)を学ぶ。 |
第9回 | 第3回授業内試験 第5講「東西冷戦」①:冷戦の定義、特徴を学ぶ。 |
第10回 | 第5講②:冷戦の起源、表面化、デタントまでの変遷を学ぶ。 |
第11回 | 第5講③:デタント(1972~79年)の実態を学ぶ。 |
第12回 | 第5講④:アフガニスタン紛争勃発から冷戦終結宣言までの冷戦の変遷を学ぶ。 |
第13回 | 第4回授業内試験 第6講「中東戦争」:中東戦争に至る経緯(パレスチナ問題の淵源)、戦争の展開過程とその影響を学ぶ。 |
第14回 | 第7講「多極化」①:多極化の定義、1970年代の第三極とそれが登場した背景を学ぶ。 |
第15回 | 第7講②:ソ連消滅後の国際情勢の変遷を学ぶ。 |