担当者 | 中村 健太郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [日本文化学科] | |
科目ナンバリング | ARL-204 |
実用の文字表記として発生した書について、日本を中心とする書の歴史を解説する。日本では、芸道思想の影響を強く受けながら、書道として独自の文化を構築するに到った。こうした日本固有の書道文化が成立し展開する過程について、各時代の作品や歴史を理解することで、現代に継承された書道文化の把握に努める。具体的には、各時代の代表的な書の作例を取り上げながら、歴史的変遷について概観し、さらに個々の作例(書写年代や筆者、書写内容など)について確認するという方法で授業を進める。また、授業時間内に実際の書の鑑賞なども実施する予定である。
・日本における書の歴史的展開を説明できる。
・各時代の代表的な書の作例について説明できる。
レポートの提出(4割)と、授業時間内の小テストおよび、授業への積極的な参加状況等を合計した平常点(6割)で評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『決定版 日本書道史』 | 芸術新聞社 | |
参考文献 | 『日本・中国・朝鮮 書道史年表事典』 | 書学書道史学会編 | 萱原書房 |
・美術館、博物館などの常設展や特別展を利用して、実物鑑賞の機会を多く持つように心掛ける。また、参考文献や授業時間内に配布するプリントを活用して、予習と復習を行う。
・第1回目の授業の冒頭で、本科目の到達目標やレポート課題、成績判定方法について説明を実施する。履修希望者は例外なく必ず出席し、履修希望票(第1回目の授業時間内に配布)を提出すること。
・レポートは、美術館・博物館の見学が必須となる。授業内容に関連する書の作例を実際に見学し、書写年代や筆者、書風の特徴などを自分で調べ、レポートにまとめる。また、書道と関連する、同時代の美術工芸や文化にも関心を持つことが重要である。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業の目的と内容、授業の進め方、評価の仕方など |
第2回 | 日本古代の文字資料(弥生~古墳時代) |
第3回 | 奈良時代の書(漢字) |
第4回 | 奈良時代の書(万葉仮名) |
第5回 | 平安時代の書(三筆の書) |
第6回 | 平安時代の書(三跡の書) |
第7回 | 平安時代の書(高野切・関戸本古今集・三色紙) |
第8回 | 平安時代の書(藍紙本万葉集・元永本古今集・石山切貫之集下) |
第9回 | 平安~鎌倉時代の書(藤原教長・寂蓮・西行・藤原俊成) |
第10回 | 鎌倉時代の書(書流について) |
第11回 | 南北朝・室町時代の書(墨跡) |
第12回 | 安土・桃山~江戸時代の書(寛永の三筆) |
第13回 | 江戸時代の書(上代流・唐様) |
第14回 | 江戸~明治時代の書 |
第15回 | 日本書道史研究の展望 |