教職論
担当者増渕 達夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-101

授業の概要(ねらい)

 教職への関心を高めて知識理解を深めるとともに、資質・能力の向上に努めながら自己の適性について洞察し、教職に対する態度形成を図り、自分は教職課程の履修を続けるべきか、どうかを的確に判断できる力をつけることを目指している。
 そのため、学校教育と教職の意義、教員の役割、職務内容、研修等、教職について、討論やグループワークなどの活動を通して、歴史、理念、制度、実態など多角的多面的に探究していく。また、学習活動を通して客観的に自分を見詰めて自己分析、自己理解を進め、教職への適性を把握し、これからの課題の明確化を図る。

授業の到達目標

(1)教職について関心をもち、教職の意義、教員の役割、職務内容、研修等、基礎的・基本的な事項について、積極的に調べ、考え、表現することができる。
(2)自己の資質向上に努めるとともに、能力・適性について考察を深め、教職への理解、目的意識、学習意欲の有無を自らに問い、教職課程履修の継続を責任をもって判断することができる。
(3)教職志望の目的や理由、目標達成を目指す教職課程修得への決意や学習計画について、筋道を立てて分かりやすい文章で説明できる。

成績評価の方法および基準

授業内での学修活動及び、授業の到達目標の達成度を課題レポート(50%)、及び試験(50%)等によって総合的に評価する。
課題レポートの作成・提出は、本科目の必要条件となっており、提出のない場合は単位修得はできない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは指定しない。
参考文献必要に応じて指示する。

準備学修の内容

・授業において推奨されたり、課題として取り上げられた図書については必ず読んでおくこと
・新聞や雑誌等において扱われる教員に関する記事などに関心を持ち、記事等を収集し、感想や意見をまとめておくこと
・教育用語についての理解を深めるよう、復習に努めること

その他履修上の注意事項

 教職課程を履修する学生には、先ずこの科目を学び、単位を修得することが必要条件である。毎回の授業内容を確実に理解し、自己の進路の選択に生かしていかなくてはならない。
 一部の授業内容が欠けても教職課程全体の履修に影響するので、全回出席を目指すことを基本とする。
 授業態度や学習活動については、教員の指導をしっかり受け止め、授業内容にかかわる課題(宿題)に取り組むこと、また、教職への適性を探り、自分の教職課程の履修の是非を見定めること。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション-授業の目標、内容、進め方、教材・資料、成績評価
 ・教職の意義  教職とは、
第2回先生・教師・教員-様々な教職像
 ・教職の魅力、教師の生きがい
第3回教職への進路(1)-大学における教員養成
 ・教職への期待
 ・教員の資格と教員養成
 ・求められる資質・能力と履修科目
第4回学校と教職の歴史
 ・学校教育と教職の歴史
第5回教職の特性と教職観
 ・職業としての教職の特異性
 ・教職専門性の追究
第6回教職の特性と教職観
 ・職業としての教職の特異性
 ・教職専門性の追究
第7回教員の職務
 ・教員の日常-仕事と生活
 ・教員の生涯-ライフサイクルと生きがい
第8回教員の教育活動(1)
 ・教育課程と学習指導・生徒指導
第9回教員の教育活動(2)-授業者として
 ・学習と教授-幼児児童生徒の学習・教員の指導
第10回教員の教育活動(3)-学級担任として
 ・学級担任と学級経営-学習集団づくり
第11回学校組織と教員の種類-学校の一員として
 ・学校運営と校務分掌組織
第12回教員の身分と服務
 ・教員の任免、服務規律
 ・分限と懲戒
第13回教員の資質向上と研修
 ・研修の意義と教員研修制度
 ・教員のライフステージに応じた研修
第14回教職への進路(2)-教員資格の獲得
 ・教員の資格−教員免許制度
 ・教員として必要な資質能力の獲得と教職課程の修得
第15回教職への進路(3)-教員採用に向けて
 ・いま、求められる教員
 ・教員の選考、採用試験の概要と準備
 ・自己の適性の吟味と進路相談