| 担当者 | 中西 俊裕教員紹介 | |
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| 単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学科] | |
| 科目ナンバリング | ECP-226 | |
社会を動かす原動力となっている石油、天然ガスなどエネルギーについて経済的な観点から理解を深めるのが狙い。エネルギー問題についての過去や近年の事例を学ぶことを通じ、一国の経済や国際市場がどのようなメカニズムで動き、どんな要因の影響を受けるかを論理的に考える習慣をつける。
エネルギーと経済のかかわりについて実例を挙げて他者に説明できるようになること。環境問題、国際政治などの要因が主要エネルギーの変遷を促してきたことを理解し、分かりやすく論述できるようになること。
中間レポート20％、小テスト・積極性など授業態度20％、期末試験60％
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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| 教科書 | テキストは毎回教室でプリントを配布します。 | ||
| 参考文献 | エネルギー白書 2020年版 | 経済産業省 | 経済産業調査会 |
| 参考文献 | エネルギー政策論 | 高橋洋 | 岩波書店 |
| 参考文献 | 中東和平 歴史との葛藤 | 中西俊裕 | 日本経済新聞社 |
| 参考文献 | 地殻変動する国際エネルギー資源業界 | 中津孝司 | 創成社 |
次の回の講義テーマに関し新聞やインターネットで基本事項について自発的に調べること。随時キーワードなどを提示するのでそれを調べること。
授業中の私語は禁止。期末試験を受けるには原則として60％以上授業に出席することが前提条件となります。
| 回 | 授業内容 |
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| 第1回 | イントロダクションーエネルギーの基本的な知識、トピック、授業の進め方についての説明 |
| 第2回 | 【エネルギーの進化①】主要なエネルギー源は歴史的にみて石炭、石油、原子力などへと広がりを見せ、推移してきた。その変化を決めた要因は何だったのか。コスト、効率性、社会の変化、政治的要因など多様な角度から概観する。 |
| 第3回 | 【エネルギーの進化②】現代においては、原子力や再生可能エネルギーなど技術の進歩によって化石燃料以外の新しいエネルギーが生まれた。石油供給への不安や環境問題への対応が背景にあるが、政府が促進しようとする「理想」と民間企業がそれを実行しようとする際に直面する「現実」の間にはギャップが存在する。エネルギー進化への障害について考える。 |
| 第4回 | 【石油①戦略物資から商品へ】かつて安全保障上の重要物資として国家がその生産に関与を強めた石油は、スポット価格、先物取引の普及によって民間企業、投資家のマネー戦略の対象という色彩が濃くなった。背景にある政治・経済上の変化について考える。 |
| 第5回 | 【石油②欧米と中東】かつて石油メジャーが支配・管理していた石油の生産や価格は、第2次世界大戦後、資源ナショナリズムとともに中東などの手に移ったが、先物市場によって欧米関与の余地がまた拡大した。欧米と、中東など産油国の主導権争いという観点から、変動してきた「石油の価値」について考察する。 |
| 第6回 | 【石油③シェールオイルの展望】石油高価格時代の訪れはそれまでアイデア止まりだったシェールオイルの生産を軌道に乗せた。米国を石油輸出国に転換させたシェール革命について、経済的な効果と展望を中心に考える。 |
| 第7回 | 【再生可能エネルギー①】日本、欧州、米国など企業の事例について比較検討する。太陽光、風力のほかバイオマスなど多用な再生エネルギーを扱う。 |
| 第8回 | 【再生可能エネルギー②】普及支援策の理想と現実。実例に基づいて支援策の有効性を検討する。 |
| 第9回 | 【原子力】二酸化炭素を出さないが、危険な側面も持つ原子力について、その成り立ちから発電、軍事、医療などの様々な使用例、経済効果について考える。 |
| 第10回 | 【電力①】日本の電力の現状についての事例を参照しながら、電力政策がどう進められてきたかを概観し、原子力発電については大きな課題を投げかけた福島第一原発事故とその後の再稼働を巡る議論を紹介しつつ、今日の電力行政が抱える問題点を考える。 |
| 第11回 | 【電力②】日本で近年進み始めた電力の自由化について実際の事例を紹介し、欧州など諸外国の研究事例についても考察する。 |
| 第12回 | 【電気自動車（ＥＶ）】中国、英国、フランスなどが相次ぎＥＶ開発の優先方針を打ち出した背景、従来型自動車との比較、普及への課題、問題点を考える。 |
| 第13回 | 【日本とエネルギー】他国に比べてエネルギー供給途絶について敏感とも言われる日本の、過去のエネルギー調達、供給政策を振り返るとともに、政府が目指すエネルギー政策を概観してその進化と、なお残る課題をまとめる。 |
| 第14回 | 【総論】人類は技術の進歩により数多くのエネルギー源を見出しそれを経済開発に役立ててきた。今後考えられるエネルギーの理想像とは。またそれはどう経済に影響するのか。国内外の例や研究を引用しながら考察する。 |
| 第15回 | 【まとめと期末試験】 |
