ECCP(論理的思考)Ⅱ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-204

授業の概要(ねらい)

ECCP 有資格者を対象に2年生クラスとして開講します。前期の継続です。文系の論理的思考とは必ずしも数学的論理ではなく、自分の考え方に筋がとおっていること、それをできるだけ正確に表現できること、を基本とするものです。人は「数字」か「ことば」でモノを考える。2年時クラスでは、さまざまな現代事象とテーマを手掛かりに、ふだんのクラスでは触れることが少ない論題をとりあげ、興味と視野を広げ、自分なりの考え方をまとめる訓練をしていきます。テーマごとに自分の考えを記述コメントするか、小論作成をして提出してもらいます。引き続き、2年生には主に映像資料を通じて考えてもらいます。

授業の到達目標

前期と同じ目標です。後期では書くことに力点をおいていきます。

成績評価の方法および基準

前期を踏襲します。講義ごとに求める記述コメント(30%)、最終小論(70%)の配分で最終評価を決めます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

これも前期と同じく、国内国際テーマに広く関心をもっておくこと。そのためにも日頃のニュースと、その背景に関心を寄せておくこと。

その他履修上の注意事項

ECCP全体に通じることですが、欠席は大きな損失になる。従来、ほとんどのECCP履修生が高い出席率を記録しています。しかしながら、出席率が高いだけで良い成績が保証されるとは思わないこと。シラバスの内容は前年度を参考にしているので、随時新しいテーマに替える可能性があるので注意すること。あくまでどのようなテーマが扱われるか、その参考としてもらいます。

授業内容

授業内容
第1回後記ガイダンスを兼ねて、前期の最終小論を評価し、検証する。履修生に何がまだ足りないか、指摘してこれからの学修に生かしてもらう。
第2回前期の講義進行状況を見たうえで、具体的なテーマ設定を行う予定。とりあえず、仮のテーマ設定を明記しておくので参考にしてください。実際の講義では変更がありえます。
映像資料映画「夜と霧」を通じ、20世紀最大の虐殺事件ホロコーストを考える。(国際政治テーマ)
第3回同テーマで議論と小論作成
第4回西宮神社「一番福男」騒ぎにみる、「正直のありかた」を考える。新春に行われる西宮神社一番福男レースで「インチキ」をした消防士の話を素材として。
第5回同テーマで議論継続と小論作成
第6回映像記録「広島に米大統領が来た日」。オバマ大統領の広島訪問のとき、受け止めた市民の反応から何を考えるか。
第7回同テーマで議論と小論作成
第8回映像資料「カンボジア ある文民日本人警官の死」を通じ、日本の国際貢献とは何か考える。(国際国内関連テーマ)
第9回同テーマで議論継続
第10回映像資料「東京渋谷のモスク」を通じ、現代日本のイスラム教徒たちの現実を知る。海外からの移住者が増えるに伴い、イスラム教徒数が増大し、日本人にはなじみの薄いイスラム教と文化、食生活との共存を議論する時代になっている現実。(国内国際社会問題テーマ)
第11回同テーマで議論継続
第12回インスタントラーメン誕生60年。生みの親、安藤百福さんの足跡をたどり、「イノベーション」とは何か、を考える。
第13回海上保安学校のルポ映像。そこで研修訓練する同年代の若者たちと、自分たちを比較して若者が目指すものとはなんだろうか、考える。
第14回一年間のクラスを総括して、クラス内討論を実施する
第15回まとめと小論テスト。論稿を読み、設問にこたえる形で小論を作成する。