担当者 | 滝聞 一嘉教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | EDU-213 |
教育評価とは「テストやレポートで成績をつけること」というイメージをもつ者が多いが、これは教育評価の一部にすぎない。教育評価には以下のような目的と内容が含まれている。
① 指導目的: 教師が、単元ごとの目標を子どもがどの程度達成しているか調べ、自らの指導のあり方(指導計画、指導法)の適切さを検証し、その後の指導改善に活かす。
② 学習目的: 子どもに、単元ごとの目標を自分がどの程度達成できたかを知るための情報を提供し、自らの学習活動の適切さを反省し、学習活動を改善することに活かしてもらう。
③ 管理目的: 学校が、学級や学習グループの編成、成績の記録・通知(保護者、進学・就職先)に用いる。
④ 研究目的: 教師が、効果的な指導法や教材・教具の研究開発のために用いる。
教育評価を行うことで、これらのことについて有用かつ必須の情報を得ることができる。
本講義では、こうした教育評価の基礎的知識と具体的な評価技法について解説するとともに、実際の評価を模擬体験することで実践的な学びを行う。
①教育評価についての基礎的内容を理解する。
②代表的な評価技法について理解する。
(1)レポート(40%)
(2)課題(20%): 客観テスト自作課題、評価演習課題等によって評価します。
(3)平常点(40%): 授業内容を踏まえて自分なりに考えたことや感じたことを毎回「コメント課題」として提出してもらい、その内容と分量で評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | オンライン配信資料を教材として用います。教科書の購入はありません。 | ||
参考文献 | 随時紹介します。 |
あらかじめ配信教材を読んでおくこと。
1)配信教材の分量が多いです。基本教材はA4で150ページ程度あります。加えてパワポスライド資料があります。
2)授業進行の途中で、若干の講義内容の調整・修正が入る可能性があります。あらかじめご承知おき下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業ガイダンス 教育評価の目的 教育評価の種類(1) 評価の機能による分類:診断的評価、形成的評価、総括的評価 |
第2回 | 教育評価の種類(2) 評価基準による分類①:相対評価、絶対評価 評価演習: 相対評価と絶対評価 |
第3回 | 教育評価の種類(3) 評価基準による分類②:個人内評価 観点別学習状況の評価と評定①: 単元の総括 |
第4回 | 教育評価の種類(4) 観点別学習状況の評価と評定②: 学期末の総括、学年末の総括 指導要録 |
第5回 | 評価技法(1) 評価技法の分類:筆記表現型、作品演示型 筆記表現型評価 教師自作のテスト: 客観テスト、論文体テスト 評価に影響を及ぼす心理的要因①: ハロー効果、対比誤差 |
第6回 | 評価技法(2) 論文体以外の自由記述式テスト 検査の妥当性 |
第7回 | 評価技法(3) 検査の信頼性 |
第8回 | 評価技法(4) 標準学力検査 標準学力検査①:CRT |
第9回 | 評価技法(5) 標準学力検査②:NRT 偏差値 |
第10回 | 評価技法(6) 知能と知能検査 |
第11回 | 評価技法(7) 作品演示型評価 評価演習:作品の評価① |
第12回 | 評価技法(8) 評価演習:作品の評価② |
第13回 | 評価技法(9) 評価に影響を及ぼす心理的要因②: 中心化傾向、寛容効果、ピグマリオン効果、逆算化傾向 |
第14回 | 評価技法(10) ポートフォリオ評価 |
第15回 | 評価技法(11) 一枚ポートフォリオ評価 補足とまとめ |