版画Ⅱ
担当者大貫 真寿美教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングARL-108

授業の概要(ねらい)

 「版画Ⅰ」を履修した学びを生かし、深める。
パソコンや携帯・スマートフォンの普及により、物を液晶画面で確認することが多くなった。
 物の実在感を感じる機会が少なくなった現代において、手作業にによるものづくりを意識的にするべきである。版画実技演習を通じ物の実在感を再認識し、作品を作ることは様々な思考力も養うと実感する。
 簡単な「版」の作り方、用具材料の扱いを学ぶところから始め、制作を楽しみながら自分の表現を探してゆく。木版画などを制作し、自分の制作したものをファイルして「ポートフォリオ」にまとめ、自分の表現活動を通じての学び気づきを振り返り確認する。生涯を通じて表現活動を行う手がかりとする。
 「版画Ⅰ」で学んだことを生かし、自分の表現したいものを表現するようにする。

授業の到達目標

 物の実在感を再認識する。版画制作を楽しむ。表現することの喜びを味わう。制作を通じて自分の表現を探す。表現を通じて思考力を高める。版画表現の多様性を適した形で生かした表現ができるようにする。

成績評価の方法および基準

 毎回の制作。意欲関心態度。ポートフォリオ。
 制作作品60%、作品コメント、意欲関心態度40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

 物をよく観察する習慣。通学途中のポスターなど様々な表現を観る習慣をつけること。指定された用具材料の準備。多くの作品を鑑賞すること。図版のみならず、美術展にも足を運ぶこと。

その他履修上の注意事項

 自ら表現する科目である。自分を見つめ、世界を見つめ、何を表現したいかを探すこと。
 ※用具材料の準備をして授業に臨むこと。また、使った用具材料の片づけまでが学習活動である。必ず片づけをして教室を退出すること。
 ※「版画Ⅰ」を履修したもので第一回目の授業に出席した者のみ履修可とする。
 ※教材、消耗品は各自で購入すること。教室内で購入可(例年1,200円程度)

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
 ・授業に必要な用具材料の説明
第2回 ・一版一色版画に着彩についての説明
 ・改めて「彫」について
第3回 ・一版一色版画の再構成
 ・電動糸鋸の使い方・注意事項
第4回 ・一版一色版画の再構成と着色
第5回 ・三版三色版画について
第6回 ・三版三色版画制作①
第7回 ・三版三色版画制作②
第8回 ・三版三色版画制作③
第9回 ・三版三色版画制作④
 ・三版三色版画のまとめ
第10回 ・版画の種類とサインの方法
第11回 ・ドライポイントの陰刻版画ついて
第12回 ・ドライポイントの陰刻版画制作
 ・インクの適量について
第13回 ・モノタイプ版画について
 ・モノタイプ版画制作
第14回 ・ポートフォリオ制作
第15回 ・まとめ