心理学情報処理演習Ⅱ
担当者望月  要教員紹介, 草山 太一教員紹介, 大江 朋子教員紹介, 實吉 綾子教員紹介, 近藤 紀子, 辻田 匡葵, 飯干 諒祐
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングPOI-102

授業の概要(ねらい)

 コンピュータを心理学の研究に利用する方法と技術を学び、それを使って簡単な実験か調査を体験し、そのデータを『心理学情報処理演習I』で習得した技術も活用して統計的に分析し、心理学で求められる形式に則ったレポートにまとめるまでの一連の作業を実習する。

授業の到達目標

(1) 統計分析言語「R」を使って、データの統計分析とグラフの作成ができる。(2) プログラミング言語PsychoPyの初歩的技術を習得する。(3)以上の知識と技術を総合的に活用して、調査・実験によりデータを収集し、統計的分析を行ない、その結果から形式の整ったレポートを作成できるようになる。

成績評価の方法および基準

 出席を重視する。随時、課題の提出を求め、その到達度などから総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しない。
参考文献演習に必要な資料は適宜、配布する。

準備学修の内容

 積み重ねによる学習が求められるので、欠席したり、理解できないことを質問しないでそのままにしたりすれば、先に進めず、どんどんと遅れていくことになる。授業で分からなかった箇所については、十分に復習しておく必要がある。演習に必要な資料は適宜、配布の予定である。

その他履修上の注意事項

 課題については、提出期日を守って必ず提出すること。授業を欠席すると履修が難しくなる。やむを得ず欠席した場合、欠席した日の授業内容を各自で実習し課題があれば提出すること。実習にはデータ保存用のUSBフラッシュメモリーが必要なので、初回の授業日から必ず持参すること。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション:『心理学情報処理演習I』を振り返り、今後の授業計画や内容について説明する。
第2回データの集計・図表の作成と分析1: ExcelとRの復習を行う。
第3回χ2検定1: χ2検定について学ぶ。
第4回χ2検定2: χ2検定によるデータ分析を行う。
第5回データの集計・図表の作成と分析 2: Excelと Rの復習を行う。
第6回t検定: Rを用いた t検定の解析方法について学ぶ。
第7回プログラミング1: 心理学の実験や調査のために、プログラミング言語やスクリプト等を学ぶ。
第8回プログラミング2: 心理学の実験や調査のために、プログラミング言語やスクリプト等を学ぶ。
第9回プログラミング3: 作成したプログラムを用いてデータを収集する。
第10回分散分析: Rを用いた分散分析の解析方法について学ぶ。
第11回データ分析:第9回で収集したデータについて、グラフや表に整理し、適切な統計分析を行う。
第12回レポート作成 1: 第11回の分析結果をレポートにまとめる。
第13回レポート作成 2: 第11回の分析結果について、レポートを元にPowerPointのスライドを作成する。心理学科のウェブ・サイトへのレポート提出の練習を行う。
第14回プレゼンテーション : 第11回の分析結果について PowerPointを使って発表する。
第15回まとめ:全体の総括を行う。