心理学特殊実験演習Ⅱ
担当者早川 友恵教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 自分や自分の置かれた状況を把握して適切に行動するために、「感じる」ことは、きわめて重要である。私たちが生きていく上で必要とする情報の80%は視覚によっていると言われている。本演習では視覚を中心モダリティとして取り扱い、様々な観点およびアプローチで、ヒトの視覚特性を明らかにしていく。研究手法には、行動実験や視線・重心動揺・脳波・自律神経系機能計測を用いる。
 現在 取り組んでいることは、スポーツ視覚や視覚障害に関連する注意で拡大する周辺視野の見え方、光過敏や重心制御能力と自閉症の関係、視線制御と自己制御能力など社会性との関係、全体像を把握する時の脳波の振舞いなどであるが、もっと身近な簡単な課題にていねいに取り組むのも良いと思う。

授業の到達目標

 視覚特性の観点から、ヒトの「こころ」の特性やメカニズムを理解する。また、グループ討論・発表を通して、自分の意見を論理的にまとめ、相手に分かりやすく伝える力を養うことを目標とする。

成績評価の方法および基準

発表準備の状況および発表内容を総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特になし
参考文献スタンダード感覚知覚心理学 (ライブラリスタンダード心理学)綾部早穂, 熊田孝恒 (編)サイエンス社
参考文献よくわかる認知科学乾敏郎, 川口潤, 吉川左紀子 (編)ミネルヴァ書房
参考文献ピネル バイオサイコロジー 脳—心と行動の神経科学ピネル(著), 佐藤敬他(訳)西村書店

準備学修の内容

文献を事前に読み、議論が出来るよう準備すること。

その他履修上の注意事項

教員がテーマを設定することはない。自ら問題を発見し、メンバーでディスカッションを重ねる中で、解決してほしい。

授業内容

授業内容
第1回演習全体のオリエンテーションを行う。
第2回研究(実験)を実施する。
第3回研究(実験)を実施する。
第4回研究(実験)の中間報告を行なう。
第5回研究(実験)の中間報告を行なう。
第6回研究(実験)の中間報告を行なう。
第7回研究(実験)データの解析を開始する。
第8回研究(実験)データの解析を開始する。
第9回研究(実験)データの解析結果を報告する。
第10回研究(実験)データの解析結果を報告する。
第11回研究をまとめる。
第12回研究をまとめる。
第13回研究をまとめる。
第14回研究をまとめ、予備報告会を行なう。
第15回研究発表会を行なう。