心理学総合演習Ⅳ
担当者早川 友恵教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [文学研究科 臨床心理学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 ヒトの「こころ」の成立機序(解剖・生理)について、最近の研究成果について理解を深める。心理臨床で扱う障害を想定し、その神経生理学的背景および評価を理解し、神経生理学的視点に立った合理的な支援の在り方を考える。

授業の到達目標

 中枢神経系の基本構造・機能とこころの関係を理解できる。神経生理学の知見に基づく、評価と合理的支援を考えることができる。

成績評価の方法および基準

 発表内容および試験成績を学期末に総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は特に指定しない。授業時に必要に応じてプリントを配付する。
参考文献『カンデル神経科学』金澤一郎(監修)、宮下保司(監修)(メディカルサイエンスインターナショナル)
参考文献『ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学』ジョン ピネル(著)(西村書店)

準備学修の内容

 授業テーマに沿った発表を行なうに際し、十分な事前調査を行い、充実したプレゼンテーションができるよう準備をしておく。

その他履修上の注意事項

 事前学習を欠かさず、積極的な態度で臨んで欲しい。

授業内容

授業内容
第1回 授業の方針を説明し,各授業回の担当を割り当てる。
第2回 「こころ」の成立基盤 神経生理の基本を議論する。
第3回 後頭葉機能を理解し、その評価方法を議論する。
第4回 側頭葉機能を理解し、その評価方法を議論する。
第5回 頭頂葉機能を理解し、その評価方法を議論する。
第6回 前頭葉機能を理解し、その評価方法を議論する。
第7回 ストレスの生理機能と評価方法を議論する。
第8回 自閉症の脳機能特性を議論する。
第9回 注意欠陥多動性障害の脳機能特性を議論する。
第10回 限局性学習症の脳機能特性を議論する。
第11回 精神疾患の脳機能特性を議論する。
第12回 ストレスの脳機能特性を議論する。
第13回 最新の神経科学研究のトピックスを議論する。
第14回 最新の神経科学研究のトピックスを議論する。
第15回 理解度を確認する。