知覚心理学Ⅰ(知覚・認知心理学)
担当者早川 友恵教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングPIP-101

授業の概要(ねらい)

 知覚および認知は、「こころ」の成立ちの基盤をなす機能です。私たちは、どのようにして自分や他者また物理的世界にある膨大な情報を処理し、注意、記憶、思考、学習、言語、推論、問題解決などの知的処理を巧みに行っているのでしょう。これら知覚・認知の心的過程は、日頃当たり前のように行われているため、その重要性を意識することが少ないですが、これを失った時のことを考えると、「こころ」の形成に極めて重要であることが分かります。
 本科目では、このような心的過程について、感覚・知覚等の機序、またその障害がもたらす諸問題について紹介します。

授業の到達目標

 知覚・認知がヒトのこころの形成に対して果たす役割とその障害について理解を深める。

成績評価の方法および基準

 試験成績および平常点を学期末に総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書指定しない(資料は授業時に配付する。)
参考文献『スタンダード感覚知覚心理学』サイエンス社
参考文献『認知心理学-知のアーキテクチャを探る』有斐閣アルマ

準備学修の内容

 関連する図書および講義資料を事前に目を通した上で授業に臨むことを期待する。

その他履修上の注意事項

 学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。

※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
 2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。

授業内容

授業内容
第1回 知覚・認知の全体構造を学ぶ。
第2回 感覚・知覚の基本特性を学ぶ。
第3回 視覚の成立過程と高次処理を学ぶ。
第4回 聴覚の成立過程と高次処理を学ぶ。
第5回 体性感覚および化学的感覚の成立過程と高次処理を学ぶ。
第6回 味覚および嗅覚の成立過程と高次処理を学ぶ。
第7回 感覚・知覚の障害を学ぶ。
第8回 認知の基本特性を学ぶ。
第9回 記憶(短期記憶・長期記憶・ワーキングメモリ等)の基本特性と成立過程を学ぶ。
第10回 学習の基本特性と成立過程を学ぶ。
第11回 注意のメカニズムと影響を学ぶ。
第12回 知識の表象と構造および知識と言語の関係を学ぶ。
第13回 問題解決と推論を学ぶ。
第14回 認知・思考等の障害を学ぶ。
第15回 まとめ