現代政治制度分析Ⅱ
担当者川人 貞史教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOL-304

授業の概要(ねらい)

 政治学は,政治現象を理解し,説明し,できれば予測する学問です.この講義では,政治現象を政治制度の制約の下で政治的アクターたちが相互に影響しあう結果として生じるものとして捉えていきます.この新しい研究アプローチにもとづいた現代政治学のテキストを使用して,政治学の基礎的理論と分析について概説します.最初に,政治を捉えるための大きな枠組みおよび国家,政治体制について説明し,次いで,民主政治における選挙と投票,政党と政党システム,政権とアカウンタビリティについて説明します.その後で,権力の集中と分散に関わる大統領・議会・裁判所といった機関の役割および政策過程における官僚や利益集団の役割について説明します.

授業の到達目標

①自ら,政治学の概念を理解し,概念を使って政治過程について,理解し,思考することができるようになること.
②現実の政治現象を政治学的に理解することができるようになること.

成績評価の方法および基準

 授業の各回における出席および授業内容をよく理解するために随時実施するミニ課題の回答,LMSにアップされた授業スライドの既読マーク(あわせて50%),授業内試験(50%)にもとづいて評価します.

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『政治学の第一歩』砂原庸介ほか有斐閣ストゥディア,2015年
教科書その他は授業で適宜指示します.
参考文献

準備学修の内容

各回の授業内容は,下記の通りを予定しているが,進行状況により,内容が繰り上がったり,繰り下がったりすることがあることに注意してください.
①講義前には該当範囲を読んで予習することが好ましいです.
②講義ではテキストを参照することが多いので,必ず持ってきてください.
③講義後には,とったノートを読み返し,授業の後にLMSにアップロードされ,一定期間閲覧可能な授業のパワーポイント のスライド(PDF)を必ずダウンロードして復習し,既読マークをつけることにより,教員が確認できるようにします.

その他履修上の注意事項

 春学期の現代政治制度分析Ⅰも履修してください.
 自分で自ら考える習慣をつけるようにして,自分が日頃ニュースやネットなどで触れる政治について疑問を持つようにしてください.

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回政治のとらえ方
第3回政治のとらえ方
第4回国家という枠組み
第5回国家という枠組み
第6回政治体制
第7回政治体制
第8回選挙と投票
第9回選挙と投票
第10回政党と政党システム
第11回政党と政党システム
第12回政権とアカウンタビリティ
第13回政権とアカウンタビリティ
第14回執政・立法・司法
第15回まとめと授業内試験