担当者 | 千代 勇一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [外国語学科 仏・独・西・中・韓語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | EUS-106 |
「スペイン語圏事情(ⅠおよびⅡ)」は、スペインとラテンアメリカから構成されるスペイン語圏という地域を総合的に理解することを目的としており、この「スペイン語圏事情Ⅱ」では現代スペインとラテンアメリカを扱います。
近年、ラテンアメリカに対する関心が高まる一方で、限られた情報や偏ったイメージが流布し、その全体的な姿はあまり知られていないのが実情です。そこで、自然環境、歴史、そして社会について学ぶことを通じてラテンアメリカ地域を総合的に理解することを目指します。前半は講義形式で授業が行われますが、後半は各自がラテンアメリカ諸国の世界遺産の中から一つを選び、その国の歴史や社会を踏まえた世界遺産の紹介をしてもらいます。発表とその準備を通じて、ラテンアメリカのことをより深く知るだけでなく、テーマの選び方、資料の探し方、レジュメやパワーポイントの準備と発表の方法などプレゼンテーションの技術も高めてもらいます。なお、前半のラテンアメリカの講義を始める前に20世紀のスペインについて解説します。
(1)多様な自然環境とその利用、そしてその中で生まれた古代文明に関する基礎知識を身につける。
(2)植民地期から近現代に至る歴史の展開をアフリカ、ヨーロッパ、米国との関係から理解する。
(3)ラテンアメリカ諸国の社会や文化に関する理解を深め、わかりやすく説明できる。
評価の方法:平常点50%/試験50%
※平常点は後半の発表や授業への参加度などを指します。
評価の基準:(1)ラテンアメリカの自然環境、歴史に関する基本事項を説明できる。
(2)歴史の流れを諸外国との関係を踏まえて論理的に説明できる。
(3)ラテンアメリカ諸国の社会と文化を世界遺産を題材としてわかりやすく紹介できる。
・規定回数以上の授業への出席は成績評価を受けるための条件ですが、それだけでは評価されません。授業内で出される課題の小レポートの内容、授業におけるマナーや学ぶ姿勢などが授業参加として評価されます。
・授業への出席はもちろん、授業におけるマナーや学ぶ姿勢も授業参加として重要です。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用せず、プリントを配布します。 | ||
参考文献 | 『物語ラテン・アメリカの歴史(中公新書)』1998年 | 増田義郎 | 中央公論社 |
参考文献 | 『新版 ラテン・アメリカを知る事典』2013年 | 大貫良夫、落合一泰、国本伊代、恒川恵市、福嶋正徳、松下洋(編) | 平凡社 |
・レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、参考文献、テレビ、新聞、インターネットなどのメディア、授業で紹介する映画や資料などを活用して、ラテンアメリカに関する理解を深めてください。
・後半に予定されている発表のためのテーマ探し、情報・資料の収集、発表準備などを念頭において、授業の予習・復習をしてください。
・授業後またはオフィスアワーには授業の内容に関する質問を積極的にしてください。
・第2回の授業だけはスペインを扱います。事前に「スペイン語事情Ⅰ」で使ったテキスト『情熱でたどるスペイン史』の第6章を読んできて下さい。内容に関する小テストもします。
・ラテンアメリカの地図を見て、どこにどのような地形や都市があるのかを調べてきてください。
・ラテンアメリカに関して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。
・欠席や遅刻をしないようにしてください。複数回の遅刻は欠席と同様の扱いを受けます。
・授業中は私語、居眠りは厳禁です。2回注意された場合は授業への不参加とみなされます。
・携帯電話を出すことを禁止します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 20世紀のスペイン |
第3回 | 世界の中のラテンアメリカ:あまり知られていない身近なラテンアメリカの存在 |
第4回 | ラテンアメリカの自然環境と人々の生活 |
第5回 | 歴史(1)国家の形成 |
第6回 | 歴史(2)先スペイン期の諸文化の隆盛(アステカ、マヤなど) |
第7回 | 歴史(3)先スペイン期の諸文化の隆盛(インカ、ナスカなど) |
第8回 | 歴史(4)植民地期(1)スペインによるラテンアメリカの「発見」と征服 |
第9回 | 歴史(5)独立以後の現代のラテンアメリカ |
第10回 | これまでの理解度の確認 |
第11回 | 歴史と社会を踏まえた世界遺産の発表(1) |
第12回 | 歴史と社会を踏まえた世界遺産の発表(2) |
第13回 | 歴史と社会を踏まえた世界遺産の発表(3) |
第14回 | 歴史と社会を踏まえた世界遺産の発表(4) |
第15回 | 歴史と社会を踏まえた世界遺産の発表(5) |