外国政治史Ⅱ
担当者赤城 美恵子
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングPOL-106

授業の概要(ねらい)

 中国では、20世紀初頭においてそれまで2000年以上続いていた皇帝専制体制が崩壊した後、およそ半世紀にも及ぶ動乱の時代を経て、1949年に社会主義を掲げる中華人民共和国が成立しました。この中華人民共和国では頻繁に憲法が改正されています(大きな改正が3回、現行憲法になってからの部分的な改正が4回)。我が国の憲法が戦後改正されることなく現在に至るのに比べて、中国では頻繁に憲法が改正されているといえるでしょう。憲法の改正は政治体制の変動と深く結びついていますので、中国ではそれだけ体制変動があった、ということになります。
 中国が、近年、国際社会のなかで政治的、経済的に大きな影響を及ぼしていることは、皆さんもご存じのことと思います。この講義では、中国の現代史について、どのような展開を経て現代中国へと至ったのか、国際情勢の影響もふまえつつ、その体制変動及びその背景を中心に論じていきます。

授業の到達目標

 中国現代史について、基本的知識を得る。

成績評価の方法および基準

 平常点(10%)及び学期末レポート(90%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。
参考文献『図説中国近現代史』池田誠他編法律文化社
参考文献『新・図説中国近現代史――日中新時代の見取図』 (他、適宜指示します。)田中仁他編法律文化社

準備学修の内容

 参考書として指示した文献の関連部分をあらかじめ読むこと。

その他履修上の注意事項

 興味関心を持って授業に臨むようにしてください。

授業内容

授業内容
第1回 はじめに
第2回 中華民国の成立と国際情勢
第3回 国民党と共産党
第4回 南京政府
第5回 抗日民族統一戦線
第6回 中華人民共和国成立前夜
第7回 中華人民共和国の成立
第8回 朝鮮戦争と中国
第9回 社会主義体制への移行宣言
第10回 スターリン批判と中ソ関係
第11回 「百花斉放」から反右派闘争へ
第12回 大躍進と人民公社
第13回 プロレタリア文化大革命
第14回 改革開放政策
第15回 天安門事件と南巡講話