日本の産業Ⅱ
担当者石毛  宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-214

授業の概要(ねらい)

 私たちが健全な社会を維持し、豊かな暮らしを続けていくためには、社会に多様で活力あるビジネス(産業)の営みがなくてはなりません。私たちの暮らしに必要な財やサービスを提供し、仕事(職場)や富(財産)をもたらしてくれるのはビジネス(産業)だからです。
 この講座は、豊かな暮らしの基盤となるビジネス(産業)について、深くかつ多面的に理解することを目的にしています。そのため、授業では、ビジネスに共通する役割や特徴、それぞれのビジネス(産業)の生い立ちや特徴を学んでいきます。
 秋学期は、産業社会の歴史的変化を踏まえ、農業、流通業、製造業、サービス業など、暮らしと社会を支えてきた代表的なビジネス(教科書 第3編)について、その生い立ち、役割、特徴、課題などを学んでいきます。

授業の到達目標

(1) 産業社会の歴史的変化(構造変化)とその背景を説明できる
(2) 社会を支える代表的ビジネス(産業)の生い立ち、役割、特徴、課題を説明できる

成績評価の方法および基準

 中間と期末の計2回実施する授業内テストの合計点をもとに評価します(100%)。テストでは、テキストを熟読し、授業内容をきちんと理解したか、を問います。出席率も参考にします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『教養としてのビジネス入門(第3版)』石毛 宏(著)創成社
参考文献『21世紀を豊かに生きるための資本主義学』石毛 宏(著)金融財政事情研究会

準備学修の内容

(1)教科書の指定された各章を事前に読み、理解できたところとできなかったところを整理して授業に臨むこと
(2)授業後には授業毎の論点を整理し、各自の考察を加えること
(3)各回の授業テーマに関連する文献(教科書に記載)を読むこと

その他履修上の注意事項

(1)高校程度の歴史(世界史、日本史)と倫理学、大学の経済学総論、経営学総論の理解が前提です。経済史、産業史、経営史などの勉強は、より深い理解につながります。
(2)当然ですが、授業中の私語は厳禁です。私語が続く学生は退室してもらいます。

授業内容

授業内容
第1回産業社会の変化を学ぶ(1)-ビジネスの始まりから工業化の時代まで
第2回産業社会の変化を学ぶ(2)-サービス経済化の背景と特徴、そしてその変化
第3回自然から採取するビジネス -農林水産業と鉱業(資源ビジネス)の特徴
第4回交易から生まれたビジネス -流通業の生い立ちと本質
第5回造る仕事をビジネスに(1)-製造業の特徴と産業の主役になった背景
第6回造る仕事をビジネスに(2)-製造業を取り巻く変化、土木建設業
第7回サービス分野の多様性と共通性(1)その拡大と背景
第8回サービス分野の多様性と共通性(2)その変化と現状 +中間テスト
第9回事務の機械化から情報化社会へ -情報通信産業の生い立ちと役割
第10回産業と消費生活の補完役から  -金融業と運輸業の生い立ちと役割
第11回時代の変化が生み育てたサービス業-不動産業、事業所向け、個人家庭向けビジネスが育った背景とビジネスの特徴
第12回豊かな社会が求めるサービス業(1)-環境、エネルギー産業の役割と特徴
第13回豊かな社会が求めるサービス業(2)-ヘルスケア産業の役割と特徴
第14回豊かな社会が求めるサービス業(3)-観光、文化、芸術、芸能、スポーツ産業の生い立ちと特徴
第15回日本の産業の未来を考える +期末テスト