演習Ⅱ
担当者中西 宏太教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

ダイナミックに進む東南アジア・ASEANの経済発展と地域統合を捉え、各国の経済成長や歴史、政治分野の地域研究を基礎としながら、ASEAN諸国の経済・政治・社会の変容を包括的・学際的に理解することを目的とする。テーマとしては、政治経済の硬いものから、社会文化の柔らかいものまでを扱う。
 講義授業では、各回ASEAN・東南アジアについてのテーマ別講義を30分程行い、それについてのディスカッションなどを45分ほど行う。また、発表授業では、タームペーパー作成のための中間発表を行い、調査研究と論文作成、ディスカッションの方法を実践的に学ぶ。

授業の到達目標

ASEAN・東南アジア事情に詳しくなる。
自らの関心テーマを見つけ、調査、論文作成の方法を学ぶ(レポート型もしくは論文型)。
発表スキルの獲得とともに、他者の発表に対する建設的なコメントができるようになる。

成績評価の方法および基準

タームペーパー(レポート。A4で8-10枚程度):60%
中間発表、ディスカッション他:40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『東南アジアを知るための50章』今井昭夫編集代表明石書店
参考文献『現代アジア経済論』遠藤環・伊藤亜聖・大泉啓一郎・後藤健太 編有斐閣ブックス
参考文献『現代ASEAN経済論』石川幸一・朽木昭文、清水一史編著明石書店
参考文献『ASEANを知るための50章』黒柳米司・金子芳樹・吉野文雄編著(明石書店
参考文献「ASEAN情報マップ」国際機関日本ASEANセンター国際機関日本ASEANセンター

準備学修の内容

準備は特にないが、講義や文献を参考にしながら、タームペーパーのための関心テーマを1ヶ月程度で見つけること。テーマは、東南アジア・ASEANにかかる経済、政治、社会、文化、歴史、産業など各自の関心事であれば何でも可。

その他履修上の注意事項

ゼミは毎回出席が原則。

授業内容

授業内容
第1回前期タームペーパー総評、後期演習の概要説明
「タームペーパーの書き方(1)「Why, What, Howについて」
(以下、講義日程や内容はメンバーの関心等によって変更の可能性あり)
第2回講義(1)とディスカッション(開発独裁と民主化)
「なぜタイではいつもクーデターが起こるのか」「なぜ経済格差と貧困がなくならないのか」
第3回テーマ発表(1)「タームペーパーのテーマ候補について
第4回テーマ発表(2)「タームペーパーのテーマ候補について」
第5回講義(2)とディスカッション(ポップカルチャー)
「なぜ、K-Popが流行っているのか」「日本のアニメ・漫画は流行っているのか」
「タームペーパーの書き方(2)「調査方法と構成について」
第6回講義(3)とディスカッション(植民地化と国民国家建設、想像の共同体、ナショナリズム)
「なぜ、ASEANの公用語は英語なのか?」「ベトナム戦争はなぜ起こったたのか?」
第7回講義(4)とディスカッション(華僑、財閥・クローニー・新興企業)
「東南アジアの金持ちはどうやって稼いできたのか」「グラブ、エアアジアって儲かっているのか」「スタートアップって何?」
第8回講義(5)とディスカッション(中所得国のワナ)
「なぜ、シンガポールは先進国になれたのに、タイはそうではないのか」「タイランド4.0って何?」
第9回講義(6)とディスカッション(高齢化・格差・社会保障)
「アジアでも高齢化が進んできたって本当か?」「人口ボーナスって何?」
第10回講義(7)とディスカッション(観光産業)
「どの世界遺産が一番良さそうか」「シンガポールのカジノは儲かっているのか」「アンコールワットに行ったことがあるか?」
「タームペーパーの書き方(3)「引用、フォーマットについて」
第11回中間発表(1)タームペーパー概要発表
第12回中間発表(2)タームペーパー概要発表
第13回中間発表(3)タームペーパー概要発表
第14回講義(8)とディスカッション(グローバリズム、リージョナリズムとASEAN)
「ASEANは米中貿易戦争とどう付き合っていくのか」「南シナ海問題って何?」「ロヒィンギャって何?」「アジアコンセンサス?」
第15回講義(9)と総括(多様性の中の統一)
「多様性の中の統一って何?」