演習Ⅰ
担当者石川 正史
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 このゼミでは、自動車産業の研究を通して、社会人に求められる能力を幅広く身に付けるための準備を進めます。春期にはグループワークで、夫々が選んだ自動車メーカーの生い立ちや現状、課題について研究し、その上で自分達なりに、そのメーカーの成長へ向けた仮想戦略を立ててみましょう。これによって業界情報収集、財務分析や戦略立案の手法を学び、同時にグループ毎に調査・検討・発表・報告を繰り返すことで、総合的なコミュニケーション能力を身に付けます。研究対象となる自動車産業は、世界中で競争を繰り広げながら、次世代自動車や自動運転、新素材等の開発を進めており、経済全体への大きな影響力や日々の進化の速度という点で極めて興味深いテーマだと考えます。更には、自動車産業は、IT、エレクトロニクス、素材等、広範囲な産業に関連しており、従って自動車産業研究は、それらの関連産業を理解することにも役立つでしょう。研究結果は、7月に予定されている、経済学部ゼミ研究報告会での発表を目指します。又、希望に応じて、多摩地区の学生研究発表コンテストに参加することを計画しています。このようなグループワークと並行して、環境やエネルギー、通商関連を中心に時事問題を適宜取り上げ、自由な意見交換やグループ研究を通して知識レベルを高めながら、コミュニケーション訓練を継続します。尚、実学の一環として夏休み期間中に自動車販売会社を訪問する予定です。

授業の到達目標

 ・社会人として必要とされる基本的な資質を理解し、自己表現に不可欠なコミュニケーション能力を中心にそれらを修得する。
 ・グループワークでの貢献方法を理解し、実行する。
 ・主要時事問題について基本的な見識を持ち、それらについて他者と対話する力を身に付ける。

成績評価の方法および基準

 小論文25%、期末レポート35%、グループワーク等のゼミ活動全般への貢献40%で成績を評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書適宜、プリントを配布します。参考文献は下記の通りです。他に日本経済新聞を参考に使用、時に英文資料も参考に使用します。
参考文献本田宗一郎伝中部 博三樹書房
参考文献俺は、中小企業のおやじ鈴木 修日本経済新聞出版社

準備学修の内容

 重要な時事問題、及び本授業で重点的に取り上げる予定の自動車産業に関する日々の情報に充分注意を払って下さい。授業の始めでは、毎回、そのような最新の動きについて自由に意見交換を行います。プレゼンテーションの準備については授業内ではなく、必ず予習して準備し、授業には結果を持ち寄るようにして下さい。

その他履修上の注意事項

 皆さんの参画と協力があって初めて、円滑で有意義な授業が可能となりますので、出席して仲間と助け合うことが重要である点を理解して下さい。そして積極的に課題に取り組み、社会人がそうであるように、自主的に周囲とコミュニケートし、主体的に研究を進めましょう。春合宿や夏合宿、企業訪問、自動車ショー見学、他ゼミとの交流等を適宜取り入れて、楽しい授業にしたいと考えています。尚、自動車産業関連情報取得の為、水曜日3限の産業・企業研究(自動車産業編)を受講することを推奨します。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、授業計画説明
第2回 自動車産業の説明
第3回 研究テーマの設定とグルーピング(4グループ程度に別れ、特定の自動車メーカーを研究対象として選定する)
 *学外ゼミ発表コンテストに参加するグループは春期を通してその準備を進め、夏休み中にはフィールドワークも行う。
 時事就活関連
第4回 自動車メーカーの沿革と現状研究(グループワーク)
 時事就活関連
第5回 自動車メーカーの財務分析(グループワーク)
 時事就活関連
第6回 自動車メーカーの戦略分析(グループワーク)
 時事就活関連
第7回 自動車メーカーについての研究発表(グループワーク)
 時事就活関連
第8回 プレゼン用テーマ決定・グルーピング(期末の学部ゼミ研究報告会に向けての準備に取り掛かる)
 *この頃の週末に合宿を行い、自動車メーカー研究報告のレビューと、学部ゼミ研究報告会に向けたキックオフミーティングを行う。
第9回 プレゼン準備①(グループワーク)
 時事就活関連
第10回 プレゼン準備②(グループワーク)
 時事就活関連
第11回 プレゼン準備③(グループワーク)
 時事就活関連
第12回 プレゼン中間レビュー(グループワーク)
 時事就活関連
第13回 プレゼン準備④(グループワーク)
 時事就活関連
第14回 プレゼン準備⑤(グループワーク)
 時事就活関連
第15回 学部ゼミ研究報告会に向けてプレゼン最終準備、春期総括。夏休みの過ごし方を示唆。