担当者 | 石川 政孝 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 初等教育コース] | |
科目ナンバリング | SNE-201 |
【選択科目】【特別支援教育に関する科目・特別支援教育領域に関する科目・心身に障害のある幼児、児童又は生徒の心理、生理及び病理に関する科目】
肢体不自由児には、生活上あるいは学習上にどのような困難性があるだろうか。それらを心理学的・生理学的側面からみると、どのような支援が必要だろうか。肢体不自由児の病理を理解するとともに、心理学的・生理学的な側面からの理解について述べ、肢体不自由教育の現状及び動向を解説する。さらに、肢体不自由児の指導を中心に、病理的に随伴しやすい障害として知的障害児の特性と病弱児の特性を取り上げ、それぞれの児童生徒の心理学的・生理学的側面と個別の教育的ニーズを配慮した指導の実際を述べる。
本講義を通して、肢体不自由児の教育では、児童生徒の個別の実態を適切に把握し、心理面や生理学的な側面を踏まえて援助することが必要であり、一人ひとりの児童生徒の病理に対応した指導内容・方法を模索していくことが重要であることを理解する。
肢体不自由の定義・概念を説明できる。
肢体不自由児の、医学的・福祉的・教育的対応の国ごとの歴史的変遷を比較できる。
肢体不自由の原因・症状及び心理的特性及び特性を説明できる。
肢体不自由児の実態に応じた教育的対応について説明することができる。
レポート(随時)20%及び試験80%、さらに授業参加状況を含め総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『肢体不自由教育の理念と実践』 | 筑波大学付属桐ヶ丘特別支援学校編著 | ジアース教育新(2008) |
参考文献 | 『脳性まひ児の家庭療育 原著第4版』 | エヴァ・バウアー | 医歯薬出版(2014) |
参考文献 | 『肢体不自由教育ハンドブック』 | 下山直人編 | 全国心身障害児福祉財団(2010) その他、適宜紹介する。 |
特別支援学校の学校公開あるいは学校行事における見学やボランティア活動などを通して、肢体不自由児や重複障害のある児童生徒の様子について理解を深めてほしい。
前提条件として履修すべき科目:「特別支援教育総論」(1年 秋学期)
本講義を通して、障害児理解のための観察者の視点、対話者の視点及び共感者の視点をもってほしい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ・オリエンテーション、授業の目的、内容、進め方、評価方法、参考書について ・国際生活機能分類(ICF)で示された障害の理念 |
第2回 | 障害児者に関する法律と制度 障害児者を巡る医学の進歩、人権と理念の変化 |
第3回 | 肢体不自由児の理解(1) 肢体不自由の定義と肢体不自由の起因疾患について |
第4回 | 肢体不自由児の理解(2) 脳性まひの定義と病理について、脳性まひに重複してみられる障害とその病理について |
第5回 | 肢体不自由児の理解(3) 筋ジストロフィー、二分脊椎等の病理について |
第6回 | 肢体不自由児への対応の歴史(1) 病理の変遷から見た外国の教育史 |
第7回 | 肢体不自由児への対応の歴史(2) 戦前・戦後の日本の教育史、医療の進歩にかかる病理・生理の考え方の変化。 |
第8回 | 肢体不自由児への対応の歴史(3) 知的障害児の処遇の歴史について、肢体不自由教育の歴史との対比から |
第9回 | 肢体不自由児の教育(1) 肢体不自由児の心理・生理・病理の特徴と学校における配慮 |
第10回 | 肢体不自由児の教育(2) 生理及び心理面の特徴に応じた障害の改善克服に向けた個別の対応について |
第11回 | 肢体不自由児の教育(3) 肢体不自由児の障害特性に応じたアシスティブ・テクノロジーの導入と生活の質QOLの向上 |
第12回 | 肢体不自由児の教育(4) 病理を踏まえた自立活動の実際 動作法その他姿勢運動発達を促す指導 |
第13回 | 肢体不自由児の教育(5) 病理・生理の特徴から見た医療的ケアの課題 |
第14回 | 肢体不自由児の教育(6) 知的障害と病弱の重複障害児の病理・生理・心理に応じた指導について |
第15回 | 授業の振り返り まとめと試験 |