応用統計学特講
担当者石川 義孝教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経営学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 研究や実務で集めたデータを基に、データの全体的な特徴をまとめたり、データを生み出しているモデルを想定して、各種の分析を行い、意味のある結果を導き出す統計的方法は、様々な分野で広く利用されている。この授業では、社会科学分野の因果関係に関する研究における代表的な方法である回帰分析を中心的に取り上げ、その枠組みや経験的データへの適用方法について、解説する。入力データの準備やエクセルを用いて分析の適用も行い、統計解析についての理解を深める。

授業の到達目標

 ①回帰分析の考え方を理解し、経験的データに適用することによって、因果関係を分析する力を身につける。
 ②回帰分析を適用する場合に、データを入力するエクセルのファイルの多様な使い方について、理解する。

成績評価の方法および基準

 エクセルによるデータファイルの準備状況が40%、各自が作成したファイルによる回帰分析の実行が30%、分析結果の理解度が30%、の割合で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『独習! ビジネス統計:経済データによる回帰分析入門』松浦寿幸(東京書籍)
参考文献『統計学入門』盛山和夫(ちくま学芸文庫)

準備学修の内容

 指定された教科書の範囲や資料などをあらかじめ読んで、授業に臨むこと。

その他履修上の注意事項

 統計学の入門的知識を有していることが望ましいが、授業の中でそれらについて簡単に解説する。自宅での学習、各自の回帰分析の実行などのため、個人で用いることのできるパソコンが必要である。自分のパソコンに、エクセルがインストールされている必要がある。

授業内容

授業内容
第1回授業の進め方
第2回中心傾向と散らばり度
第3回散布図
第4回相関分析
第5回単回帰分析
第6回回帰分析の統計的推測
第7回重回帰分析
第8回ダミー変数
第9回異常値処理ダミー
第10回季節ダミー
第11回多重共線性
第12回関数形のさまざま(1)
第13回関数形のさまざま(2)
第14回要因分解
第15回受講生の発表