租税法研究Ⅳ
担当者西  聡教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法学研究科 法律学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 租税は公共サービスの財源であるとともに、所得格差の是正、経済政策手段としての機能を有しています。学生の皆さんにとっては、消費税の負担に加え、いずれ所得税の納税者となり、また、起業、会社等に就職すれば、法人税ともかかわりを持つことになります。このように、税は国民の活動、生活に深くかかわっています。しかしながら、税を負担しながら、税の仕組について理解している方は多くありません。税法は専門的で技術的な規定が多く、毎年、改正されるため、難しいと感じることが原因の一つかと考えます。
 税の細かい知識は必要はありません。必要に応じて、HPなどで確認すればよいと考えます。この授業では、我が国の主要な税目について、仕組み・概要を理解するとともに、制度趣旨・背景についても考えます。

授業の到達目標

①所得税の仕組みを理解する。
②所得税に関する問題点についての探求力・分析力を修得する。

成績評価の方法および基準

授業への参加姿勢(50%)及びレポート(50%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定のテキストは使用しない。
教科書
参考文献税務大学校講本「所得税法」税務大学校税務大学校HPから入手できます。

準備学修の内容

毎回の授業の該当部分について参考書を読んでおくこと。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回所得とは何か
第2回所得税の計算の概要
第3回非課税所得
第4回収入金額と必要経費
第5回事業所得・不動産所得・山林所得・雑所得
第6回給与所得・退職所得・公的年金
第7回利子所得・配当所得・譲渡所得・一時所得
第8回総合課税と分離課税
第9回所得控除(人的控除以外)
第10回所得控除(人的控除)
第11回税額の計算・税額控除
第12回源泉徴収・申告・還付
第13回所得税の国際比較・最近の税制改正
第14回判例研究1
第15回判例研究2