担当者 | 星井 道代教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | AHS-202 |
健康とは身体的のみならず、精神的および社会的な側面を含んでいる。学校精神保健(メンタルヘルス)とは、学齢期の心の健康を育み、守り、増進することを指す。ここでは乳幼児・児童を中心に青年期を対象として、子どもの成長と心の健康との関わりを理解することを目的とする。子どもの心の健康について、発達の過程や生活の各場面(家庭や保育園・幼稚園・学校など)、子どもを取り巻く人間関係などさまざまな側面から考えていく。さらに子どもと関わる親や保育者などのメンタルヘルスについても取りあげていきたい。
精神保健に関する基礎的な知識を得て、その視点でそれぞれの職場でも生かせるような態度・能力を養う。
授業内理解度調査(50%)、授業内レポート提出(30%)、課題提出(20%)により総合的に評価する。毎回授業時には、配布資料・購入テキスト、ノートなどを持参すること。まずは出席を確保し、授業ノートを作成し、期日までに課題・レポート等の提出を行うこと。授業態度やレポート提出及び出席率が悪い場合には、期末試験の受験資格を与えない。試験時の教科書・ノート・参考書の持ち込みは禁止する。期末試験で一定以上の水準以上の得点が得られなかった履修者については、単位を取得することができない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『教育相談・学校精神保健の基礎知識』 | ナカニシヤ出版 | |
教科書 | 子どもの精神保健テキスト | 古荘純一 | 診断と治療社 |
参考文献 | 『教職員のための手引き(改訂版) 学校における精神保健に関する健康相談 -児童・生徒のこころの健康支援のために-』 | 京都市こころの健康増進センターhttp://www.acplan.jp/soudan/pdf/youth_01.pdf |
毎回授業の前までに、前回の授業の復習と指定した教科書の授業範囲を読み、専門用語の意味等を理解しておくこと。前回の授業の復習については、ノートにまとめておくことが望ましい。
毎回授業時には、配布資料・購入テキスト、ノートなどを持参すること。ほぼ毎回授業時に、レポート(感想文)提出やグループ討論を行うため、極力遅刻・欠席・途中退席は控えること。とくに初回は、授業の進め方や評価方法など詳しく説明するので必ず出席すること。また、授業最終日は、自己評価表の提出、授業の総まとめ等を行うため、欠席は評価に大きく関係するため避けること。受講学生には、授業中の「マナー(常識的なこと)」を守るようお願いする(私語、授業に関係のない行為、例えば、携帯電話・ゲーム、読書、他授業のレポート等、途中退室などは厳禁)。自身のメンタルヘルスも含めた健康管理に留意すること。
最初と最後の授業では各自の評価に関する確認があるため欠席しないこと。
授業の進行状況により前後し、内容によりゲストティーチャーを招聘することもある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:授業の内容や参考文献等の説明。総論 |
第2回 | 教育相談の目的と役割について学ぶ① 生徒指導と教育相談 |
第3回 | 教育相談の目的と役割について学ぶ② スクールカウンセラーと教育相談 |
第4回 | 子どものこころの健康と発達について学ぶ |
第5回 | ストレスとこころの健康について学ぶ |
第6回 | 児童期・思春期の子どもの示す情動的および行動的症状の意味について学ぶ |
第7回 | 児童期・思春期にみられる精神疾患の例について学ぶ |
第8回 | 紹介状の書き方、事例のまとめ方、行動観察記録について学ぶ |
第9回 | 相談機関・医療機関への連絡調整と紹介について学ぶ |
第10回 | 健康相談の実際について学ぶ① 不登校とその対応 |
第11回 | 健康相談の実際について学ぶ② いじめとその対応 |
第12回 | 児童・思春期の精神保健の現状と課題について学ぶ |
第13回 | 授業内理解度調査と演習 |
第14回 | こころの健康と精神保健 演習① 自己の課題をまとめ発表する |
第15回 | こころの健康と精神保健 演習② 授業のまとめと総復習 |