担当者 | 菅野 博史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-213 |
人間の食をめぐる問い、つまりひとは何をどのようにして食べてきたのかに答えることは、人間の生み出してきた社会や文化のあり方を、もっとも深いところで明らかにすることができるものである。またそれぞれの食文化は時代や地域によって異なっており、われわれの文化にとっての「当たり前」が他の人々の文化にとっては当たり前ではなくなるがゆえに、こうした食についての問いは「当たり前」を問い直す社会学にとっても、きわめて実践的な意味をもつ探求課題になると考えられる。
この授業では、こうした問題関心に基づき、世界の食文化のあり方について英語で書かれた教科書を読むとともに、DVDの視聴、関連する英語による新聞記事や論文の講読などを通じて、さまざまな食文化について理解を深めるとともに、自分自身が置かれた現在の食のあり方についても、社会学的にとらえ返すことができるようになる、つまりわれわれにとって「当たり前」だったことが当たり前ではなくなるような物の見方を手に入れることができるようになることをねらいとしたい。
アレルギーを感じることなく、英語で書かれた文章を読んだり、調べたりすることができるようになること。
毎回、提出を求めるリアクションペーパーの評価(40%)と、小テストおよび期末テスト(60%)の合計点で成績評価を行う。なお、内容を伴ったリアクションペーパーをきちんと提出している受講生に対しては、最終的な合計点の一の位の端数が7,8,9のとき、その端数の切り上げ(例えば、58点→60点)を行う予定である。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | A Global Tour of Dietary Culture | 大橋 久利 Blake Baxter | 成美堂 |
参考文献 | Food & Society | Amy E. Guptill, et al. | Polity Press |
参考文献 | The Sociology of Food | Jean-Pierre Poulain | Bloomsbury |
次の授業で取り上げる授業内容の予習、課題や小レポートの作成、必要であれば授業内容の復習およびそれに関する調べ学修などを行うこと。
履修にあたっては、英語力よりも、色々なことを知りたいという好奇心の方が重要です。なお、この授業は、後期からの履修も可能です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 食文化について学ぶことの説明と授業のオリエンテーション |
第2回 | The Sphere of Bread Culture |
第3回 | The Culture of Eating Bread |
第4回 | The California Roll |
第5回 | Noodles of the World |
第6回 | The Culture of Eating Noodles |
第7回 | The Potato |
第8回 | The Culture of Eating Potatoes |
第9回 | Food Taboos |
第10回 | The Culture of Milk |
第11回 | The Culture of Using Milk |
第12回 | Soy Sauce and Fish Sauce |
第13回 | The Culture of Using Soy Sauce |
第14回 | Spices: Treasures of the Far East |
第15回 | Pickles |