英語で社会学Ⅲ
担当者菅野 博史教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-212

授業の概要(ねらい)

 人間の食をめぐる問い、つまりひとは何をどのようにして食べてきたのかに答えることは、人間の生み出してきた社会や文化のあり方を、もっとも深いところで明らかにすることができるものである。またそれぞれの食文化は時代や地域によって異なっており、われわれの文化にとっての「当たり前」が他の人々の文化にとっては当たり前ではなくなるがゆえに、こうした食についての問いは「当たり前」を問い直す社会学にとっても、きわめて実践的な意味をもつ探求課題になると考えられる。
 この授業では、こうした問題関心に基づき、世界の食文化のあり方について英語で書かれた教科書を読むとともに、DVDの視聴、関連する英語による新聞記事や論文の講読などを通じて、さまざまな食文化について理解を深めるとともに、自分自身が置かれた現在の食のあり方についても、社会学的にとらえ返すことができるようになる、つまりわれわれにとって「当たり前」だったことが当たり前ではなくなるような物の見方を手に入れることができるようになることをねらいとしたい。

授業の到達目標

アレルギーを感じることなく、英語で書かれた文章を読んだり、調べたりすることができるようになること。

成績評価の方法および基準

出席状況を見極めたうえで、授業内での発表や報告(60%)、リアクションペーパーや小リポート(40%)を加味して、成績評価を行う。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書A Global Tour of Dietary Culture大橋 久利
Blake Baxter
成美堂
参考文献Food & SocietyAmy E. Guptill, et al.Polity Press
参考文献The Sociology of FoodJean-Pierre Poulain
Translated by Augusta Dorr
Bloomsbury

準備学修の内容

次の授業で取り上げる授業内容の予習、課題や小レポートの作成、必要であれば授業内容の復習およびそれに関する調べ学修などを行うこと。

その他履修上の注意事項

履修にあたっては、英語力よりも、色々なことを知りたいという好奇心の方が重要です。

授業内容

授業内容
第1回食文化についての概説と授業のオリエンテーション
第2回English Tea
第3回China, the Cradle of Tea
第4回Tea Ceremony
第5回The Route of Coffee
第6回A Variety of Tea Culture
第7回The Culture of the Knife and Fork
第8回The Culture of Chopsticks
第9回The Culture of Eating with the Fingers
第10回Chinese Cuisine
第11回French Cuisine
第12回Japanese Cuisine
第13回The Culture of Eating Whales
第14回American Cuisine
第15回The Culture of Eating Watermelons