財務諸表論Ⅰ
担当者水守 理智教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-203

授業の概要(ねらい)

財務諸表を初めて学ぶ人のための入門コースです。但し、財務諸表作成の元となる複式簿記の知識があるとうい前提で授業を進めます。そのため、簿記論を履修済で日商簿記検定3級を合格する程度のスキルを持っている人の受講を推奨します。
財務諸表=決算書から企業の経営状態を読み解くための基礎知識を習得します。また、その知識を基に実例と関連づけて財務諸表を身近なものとして利用できるようになることを目指します。
財務諸表論Ⅰでは、財務諸表の基本構造と作成原則を学び、貸借対照表の資産の部について、資産の内容と損益との関係を学びます。

授業の到達目標

 ①財務諸表の基本的な構造と会計原則を理解します。
 ②貸借対照表の資産の部について、資産の内容と損益との関係を理解します。

成績評価の方法および基準

授業中の小テストやLMS上の課題の評価および出席状況などを含む日頃の学習態度20%、定期試験の成績80%です。
単位の取得には原則3分の2以上の出席が必要です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『財務会計入門』第5版田中健二(中央経済社)
参考文献日本商工会議所簿記検定2級または3級の受験参考書(TAC出版)ほか
参考文献

準備学修の内容

授業の理解度を試す簡単な問題を配布しますので、各自で解答を作成し自分の理解度を確認し復習してください。
やむを得ず欠席した場合のレジメ等はLMSにアップしますので、自主学習に使ってください。

その他履修上の注意事項

簿記の仕訳から決算書作成に至るまでの一連の手続きを理解していることを前提に、何をどの時点でどういう金額で記帳されるべきかを考えるのが財務諸表論です。従って、理解のためには少なくとも商業簿記(日商簿記検定3級程度)を理解していることが必要となります。
レジメの掲載、課題の配布や提出にLMSを使用することがありますので、LMSが使用できる環境が必要です。

授業内容

授業内容
第1回<オリエンテーション>
・授業目的、授業方法、成績評価等の説明
・実際の財務諸表を見る
第2回<会計の役割と会計制度>
・財務会計の意義と目的、会計制度、会計基準
第3回<会計公準・会計基準、会計原則>
・会計公準、会計基準の意義
・企業会計原則
第4回<財務諸表の仕組み>
・財務諸表の種類、貸借対照表、損益計算書
・株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書
第5回<企業会計原則>
・一般原則
・貸借対照表原則、損益計算書原則
第6回<棚卸資産の会計 1 >
・意義と範囲、取得原価、評価方法
第7回<棚卸資産の会計 2 >
・棚卸資産の期末評価
第8回<有形固定資産 1 >
・意義、種類、取得原価、減価償却
第9回<有形固定資産 2 >
減価償却方法、修繕費と改良費
第10回<有形固定資産 3 >
・リース会計概要
・減損会計の概要
第11回<無形固定資産 1 >
・無形固定資産の意義、種類、償却
第12回<無形固定資産 2 >
・研究開発費とソフトウェア制作費
第13回<繰延資産>
・繰延資産の意義、償却方法
第14回<総まとめ>
・総復習と期末試験の実施要領などの説明
第15回<まとめと期末試験>