担当者 | 神山 英紀教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SEM-301 |
「社会制度の探求」をテーマとします。「制度」とは「人を動かす仕組み」と考えられますから、春学期は、身近な問題を解決するための仕組みを、4、5人のグループで考えだし、プレゼンテーションを行います。例えば、タバコのポイ捨てをなくす仕組み、学内リサイクルの新しい仕組み、ひいきのサッカーチームに継続的に観客動員するための仕組みなどです。現在、社会福祉学など多領域で「プログラム評価」と呼ばれる方法論が普及しつつあります。これを学問的な軸にして考えをまとめていってもらいます。並行してビブリオバトル(=好きな本の書評合戦)も行います。
秋学期は、より大きな視野のもと、新たな制度(たとえば首相公選制・道州制・夫婦別姓など)の導入の是非に関し、4、5人を1チームとしてディベート(=試合形式の討論)を行います。(以上を原案として履修者の問題関心も考慮しつつ決めたいと思います。ディベートを個人戦として春学期に行い、秋にプレゼンテーションを行うことも検討しています。)
4年生は、上記と同時に、ある程度の制約の中で自分の研究課題を決め、一定量の文書にまとめます。その途中経過は数回のプレゼンテーションを通じ他の履修者に示しディスカッションをします。
社会制度や社会規範に関し、既存の資料を収集・整理したうえで、自分自身の頭で考え抜き、それを的確に表現できるようになること。
他者との会話のなかで、レポート等の文章表現において、PCを用いたプレゼンテーションのなかで、自分の考えを伝えることができるようになること。
「社会」を自ら創りだす、という発想と意欲を身に付けること。
受講の状況・態度・議論への貢献などで60%、報告や課題提出の内容で40%を目安に評価する予定。
(4年生は、「卒業研究」に関する春・秋学期の指定回数以上のプレゼンテーション、指定の量・様式の文書の提出も必須です。)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | |||
参考文献 | 『はじめてのディベート』 | 西部直樹著 | あさ出版 |
参考文献 | 『プログラム評価―対人・コミュニティ援助の質を高めるために』 | 安田節之著 | ワードマップ |
参考文献 | 『地域を変えるデザイン』 | 1ssue+design project著・筧裕介監修 | 英治出版 |
テキストとなる本を授業の進行に並行して熟読してゆくとともに、春学期はプレゼンテーションに向け、秋学期はディベート本番に向け、各グループごとに授業時間外での準備や打ち合わせ等が必須となります。
毎回の出席はいうまでもなく大事です。リラックスして楽しく、しかし、要所要所で緊張感を持つことは忘れず、元気よく勉強しましょう。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | テキスト(参考書)についての説明、自己紹介など。 4年生は今後の研究課題の概要を知る。 |
第2回 | テキストを読みプレゼンをする、同時に自分の考える「困りごと」について書き出す。 |
第3回 | テキストを読みプレゼンをする、同時に履修者の「困りごと」を共有する。 |
第4回 | テキストを読みプレゼンをする、同時に「困りごと」への共感をもとにグループをつくる。 |
第5回 | テキストを読みプレゼンをする、同時に「困りごと」への解決策を話し合い書き出す、4年生の研究課題途中経過の報告 |
第6回 | テキストを読みプレゼンする、同時に「解決策」を絞り込む、4年生の研究課題途中経過の報告 |
第7回 | 「世の中の問題とその解決策」のプレゼンテーションに向け作業を開始する、4年生の研究課題途中経過の報告 |
第8回 | 報告内容の展開や方法について話し合い決める、同時にビブリオバトルを行う |
第9回 | 報告資料を作成するために関連する資料を集める、同時にビブリオバトルを行う |
第10回 | パワーポイント等の構成を話し合い決める、同時にビブリオバトルを行う |
第11回 | パワーポイント等の報告資料の作成 |
第12回 | プレゼンテーションの練習 |
第13回 | プレゼンテーションと質疑応答 |
第14回 | 残りのグループについて、プレゼンテーションと質疑応答 |
第15回 | 相互評価を行い、15回分を振り返る (上記内容は一部変更の可能性があります。) |