担当者 | 神山 英紀教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修A 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | STS-302 |
本実習は、社会調査法や社会統計学などで学んだ知識・技術を、実際に社会調査を行うことを通じて体得することを目的とする。
まず、社会調査法の基礎を復習してから、受講者自身の問題関心に応じ調査テーマを構想しディスカッションを繰り返しながら作業を進めてゆきます。ちなみに、これまでのテーマは「大学生の社会性とキャリア形成についての調査」・「大学生の交際と出費についての調査」などです。
社会調査のプロセスのうち、社会調査実習Iでは仮説の構成と調査票の作成を中心に行い、IIでは、サンプリングについて学び、調査の実施、統計ソフトSPSSによるデータの集計・分析、報告書の作成を行い、グループごとに結果を発表し全体でのディスカッションを行います。
【重要】原則として春期に社会調査実習I(曜日時限も同じ)の単位を取得した学生のみ履修を認める。(なお、今般の社会状況に鑑み、春期にこの科目を履修した学生が、秋期にこの科目を履修しないというのは構わない。)
・調査の企画から報告書の作成までにまたがる社会調査の全過程をひととおり実習を通じて体験的に学習するなかで、調査の企画・仮説構成・調査項目の設定・質問文・調査票の作成・対象者・地域の選定・サンプリング・調査の実施(調査票の配布・回収、面接)・集計・分析・仮説検証・報告書の作成について理解し、また、実際にアプリケーション・ソフトを利用した量的データの統計的分析に習熟すること。
・今後、実際に社会調査を実施する能力と自信を身に付けること。
課題提出30%程度、授業への参加態度等の平常点70%程度の割合で評価する予定。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (適宜、資料を配布します。) | ||
参考文献 | 『社会調査ハンドブック』 | 飽戸 弘 | (日本経済新聞社) |
皆で進めてゆく実習の授業ですから、進度を合わせてゆくためにも授業時間外の作業が必要となります。すなわち、調査の企画・仮説構成・調査項目の設定・質問文・調査票の作成・分析・報告書の作成等、各プロセスを完成させるために宿題が出ることがあります。
社会調査関連科目、とくに社会調査法I・IIの授業内容を十分に理解している必要があります。
社会調査実習Iで行った作業の続きです。自分が作成した質問への回答を分析するのは楽しいものです。Iと同様、毎回出席し、周囲の人々と協調しながら、積極的に作業を行いましょう。
【重要】原則として春期に社会調査実習I(曜日時限も同じ)の単位を取得した学生のみ履修を認める。(なお、今般の社会状況に鑑み、春期にこの科目を履修した学生が、秋期にこの科目を履修しないというのは構わない。)
【重要】ご承知のように、今期は、半年ほど前までは予想しえなかった特殊な社会状況のなか授業が行われます。この実習授業は、原則として対面形式で行われます。「実習」と「オンライン授業」とは、少なくとも言葉の上では矛盾しているといっていいと思います。いかに工夫を凝らしても、対面授業ですることをオンラインでほぼその通りにやることは不可能です。その点については事前にご理解いただいた上で、履修を検討していただきたくお願い申し上げます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | サンプリングについて学ぶ |
第2回 | 調査の実施(1) 実査のさいの役割分担等について話し合い決める |
第3回 | 調査の実施(2) 実査を行い、回収と点検、その振り返りを行う |
第4回 | ナンバリング、・コーディングを行う |
第5回 | コーディングを続け、間違いがないかチェックも行う |
第6回 | データの入力を行う |
第7回 | データ入力を続け、間違いがないかチェックも行う |
第8回 | SPSS等、分析ソフトの使い方を復習する |
第9回 | 単純集計の結果をもとに気づいた点などを話し合う |
第10回 | 各グループの仮説をもとに分析をしレポートを作成する |
第11回 | レポート作成を続ける。仮説が検証できないときは探索的な分析を行う |
第12回 | 教員からの助言や修正の要求にしたがいレポートを完成する |
第13回 | グループごとに分析結果のプレゼンテーションを行う |
第14回 | プレゼンテーションを続け、全体での議論も行う |
第15回 | レポートをまとめ報告書を完成し、これまでの全過程を振り返る。 |