高等教育セミナー(発達と協働を学ぶ)
担当者新原 将義教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングSEM-105

授業の概要(ねらい)

「高等教育セミナー」は、高等教育開発センター教員が担当し、教授・学習に関わるさまざまな事象や大学教育について、多様な視点からより深く、幅広く学ぶ科目群です。私が担当する講義では特に、「発達」と「協働」をキーワードとして授業を展開します。
 この授業の最大の目的は、「文献研究」の手法について学ぶこと、そしてそれを他者との「協働」によって「発達的に」学ぶことです。大学に限らず、学校という場では、一人一人が自学自習を行うだけでなく、様々な人々が一箇所に集まることで教授・学習が展開されます。こうした形式の利点の一つは、多様な人々と「協働」することで、一人の時とは異なる創造性を発揮できることです。他者と協働できる能力は、学校だけでなく、様々な専門家の現場でも必要とされるものであり、特に近年の教育現場には、この能力を高めることが強く求められています。
 しかし他者と創造的に協働することは簡単なことではありません。他者と創造的に協働するには、その場をお互いにとって「発達」的なものにし、お互いが「発達」し合えるような関係性を作ることが求められます。この授業では、文献研究の手法の体得を通して、こうした「協働」による「発達」の過程を体験してもらいます。
【授業の進め方について】
 本授業は、ディスカッションやプレゼンテーション、グループワークなどを含むアクティブ・ラーニングとして実施し、様々な形式で、学生同士で対話をすることを求めます。また、第1回目の授業で受講者の決定を行いますので、2回目以降に参加しても受講はできませんので注意して下さい。

授業の到達目標

① 学生は、文献研究のために必要なことについて説明できます。
② 学生は、自ら定めたテーマに沿って資料をあつめ、その内容を発表することができます。
③ 学生は、周囲の人たちと発達的に協働することができます。

成績評価の方法および基準

① グループ発表    50%
② 期末レポート    50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書インプロをすべての教室へ-学びを革新する即興ゲーム・ガイドキャリー・ロブマン&マシュー・ルンドクゥイスト新曜社
参考文献

準備学修の内容

本授業では事前学習として、提示した文献やテーマについて各自が調べ、小レポートを書いて持参することを求めます。小レポートの提出状況や内容は成績評価にも反映しますので、忘れずに取り組んで、持参するようにしてください。

その他履修上の注意事項

①授業改善のため、SCOT(スコット)学生が各授業に参加します。SCOT学生とは、高等教育開発センターに所属する、学生の視点から授業改善を行う訓練された学生のことです。この授業を受けた皆さんの中からも、ぜひ、SCOTをめざす人が出てきてほしいと思います。
②欠席および公欠の扱いについては、大学の規程にしたがいます。
③遅刻(授業開始時刻に着席していない)が複数回ある場合は、欠席としてカウントします。授業途中からの参加は他の受講生の迷惑になりますし、グループ演習に参加できない場合があります。また、私語や飲食は厳に慎んでください。受講に際してとくに対応が必要な場合(病気や怪我、障害など)は遠慮なく申し出てください。
④必要な資料や参考文献は授業内で配布、紹介します。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
自己紹介、授業目的、授業方法、成績評価、受講者決定
第2回アカデミック・ライティング入門
第3回インプロ入門
第4回テーマ1 導入
第5回テーマ1 グループ・ディスカッション
第6回テーマ1 発表会
第7回テーマ2 導入
第8回テーマ2 グループ・ディスカッション
第9回テーマ2 発表会
第10回テーマ3 導入
第11回テーマ3 グループ・ディスカッション
第12回テーマ3 発表会
第13回テーマ4 導入
第14回テーマ4 グループ・ディスカッション
第15回テーマ4 発表会 期末レポートテーマ発表
第16回オリエンテーション
後期の目的、授業方法、成績評価、受講者決定
第17回テーマ1 導入
第18回テーマ1 グループ・ディスカッション
第19回テーマ1 発表会
第20回テーマ2 導入
第21回テーマ2 グループ・ディスカッション
第22回テーマ2 発表会
第23回テーマ3 導入
第24回テーマ3 グループ・ディスカッション
第25回テーマ3 発表会
第26回テーマ4 導入
第27回テーマ4 グループ・ディスカッション
第28回テーマ4 発表会
第29回最終発表会準備
第30回最終発表会