担当者 | 小沢 健市 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | MAN-217 |
われわれは日々さまざまなリスクに遭遇している.観光もまたさまざまなリスクに直面していることは,2020年1月に発生した新型コロナウイルスによる状況を見れば理解できるであろう.この講義では,受講生にリスクとは何か,そしてそれに対する対処方法等を理論を踏まえながら塀に説明し,受講生のリスクに対するこれまでの考え方を一掃し,リスクに対して常に注意を払うことを学ばせることが「ねらい」である.観光に対するリスクは,疫病や自然災害の場合には,観光客にも観光関連企業の側にも多大の損失を齎す場合が多々見受けられる.リスクを回避するためには正しい情報が必要であり,その正しい情報をどう入手可能かという点についても講義の中で話をしたい.
経済学におけるリスク理論を受講生に理解させること,そしてそれを現実のリスクの分析に適用し,受講生のリスクに対する意識や態度を変え,リスクにはどうすれば対処可能か,そして回避するためにはどうすればよいかを,受講生に考えさせ,リスク回避の手法を学ばせ,現実に生じるリスクにどう対処すればよいかを理論的に理解させることがこの講義の到達目標である.
成績は,期中に実施する3回の小テスト,そして期中に実施する中間リポートと期末試験の3点で評価するが,小テストのウエイトは30%,中間リポートのそれ30%,期末試験のウエイトは40%である.ただし,評価対象者は,全講義回数の三分の二以上の出席者のみに,原則として,限定するので,注意すること.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回の講義時にプリントを配布する.ただし,欠席者には,原則として,配布しない. | ||
参考文献 | 『リスクと情報:新しい経済学』 1991年 | 酒井泰弘 著 | 勁草書房 |
復習を毎授業後1時間必ず励行し,その際には重要な専門用語や理論の内容を簡潔にノート等にまとめ,提出することが必要.
可能であれば,「情報の経済学」にかかわる科目の履修が望ましい.
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義に際してのオリエンテーションと観光における最近のリスクの事例の紹介 |
第2回 | 生活のなかのリスク:我々はリスクに取り囲まれて生活している:リスクと不確実性の相違の説明 |
第3回 | 旅行や観光活動にリスクは多大の影響を及ぼしている:地震や津波,異常気象,英k病の発生,交通事故やその他の事故の観光への影響と損失 |
第4回 | 情報の不完全性とリスクとの関係:情報の不完全性がリスクを大きくする |
第5回 | リスクの基礎理論1:我々の合理性は限定されているのか:限定合理性とは |
第6回 | リスクの基礎理論2:期待効用仮設の説明 |
第7回 | 情報の不完全性とリスク:観光における情報の不完全性は同一の財・サービスの価格に影響する:中間リポートの課題内容の説明 |
第8回 | 中間リポートの実施 |
第9回 | 観光には自由な時間(余暇時間)が必要であるが,観光は将来行うものであり,現段階では決定ではなく,その決定にはリスクを伴う |
第10回 | 観光者の将来所得と観光財・サービスの将来価格のリスク |
第11回 | 観光関連企業にとって観光者の突然のキャンセルはどう影響するか:キャンセルのリスクと企業の損失回避 |
第12回 | 海外渡航に関する情報は観光者にとってリスク回避の有益な手段か |
第13回 | 観光のリスクの具体例を参考にリスク回避をするには何が必要か:リスク分散のためには |
第14回 | 日常の中でリスクは突然やってくる:観光者はリスクにどう対処すればよいか.観光地からの正しい・正確な情報の提供は可能か |
第15回 | 講義のまとめと期末試験の問題の内容の説明とその準備 |