担当者 | 小沢 健市 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [経済学研究科 経営学専攻] | |
科目ナンバリング |
この演習は,前期に学んだ観光経営戦略理論をさらに深化させ,いっそう進んだ研究内容の理解のために,ディスカッションやプレゼンテーションを通じて理論を完璧に習得させることである.
特に,本演習では,受講生に観光経営戦略の基礎理論とその守備範囲を十分に理解させ,受講生各自の今後の研究に役立てることが「ねらい」である.とりわけ,一般に言われている企業戦略と観光経営戦略で意味する戦略との相違を明確にし,観光経営戦略の研究内容とその守備範囲について受講生とともに,下記の書物を手がかりに研究したいと考えている.観光経営戦略とは何か,そして研究内容やその守備範囲とはどういったものかについて関心・興味を持っている受講生の受講を希望する.
この演習は,企業戦略の基礎理論の習得とその観光研究への応用に焦点を絞り,受講生とともに議論しながら,企業戦略の研究の内容と守備範囲について受講生に理解させることが目標である.この到達目標を達成するために,以下の書物をテキストとして利用する.
成績は,受講生のディスカッションでの発言内容およびプレゼンテーションの内容,そして課題に対するレポートの内容の3点で評価するが,前者2点のウエイトはそれぞれ25%であり,後者は50%である.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『企業戦略を考える』2013年 | 浅羽茂・須藤実和 著 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 |
予習・復習はもとより,各自が必要な論文や書物を多数精読し,プレゼンテーション等に役立てられるようにすること,また精読した論文や書物は簡潔にノート等にまとlめ,提出することが必要である.
講義中に,関連する論文や書籍を紹介するので,必ず精読し,要点をノート等にまとめておくこと.
回 | 授業内容 |
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第1回 | 演習Ⅱの後学期のオリエンテーションおよび半期講義の内容の説明 |
第2回 | 戦略策定のためには成長市場を探すことが重要 |
第3回 | 成長市場を探すためにはどうすればよいか |
第4回 | 競争を勝ち抜くためには寡占の利益が必要 |
第5回 | 競争構造の分析にはM.ポーターのファイブ・フォース分析が有効 |
第6回 | 安定成長のためには,経営の多角化は有効か |
第7回 | 多角化には自己の強みを知ることが不可欠 |
第8回 | 多角化にはシナジーの追及が必要だが,それを見極めることは難しい |
第9回 | 事業展開の拡大には学習が不可欠 |
第10回 | セコムとセイコーエプソンの事例に事業展開を学ぶ |
第11回 | 競争相手は誰かの再確認 |
第12回 | これまで競争相手と考えていた他社は本当に競争相手か:見極めが必要 |
第13回 | 自社の戦略の基礎はイノべーションにある |
第14回 | 戦略の決定には企業の変化が必要 |
第15回 | 本演習のまとめと結論 |