人体の構造と機能及び疾病
担当者小川 佳子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングNGN-101

授業の概要(ねらい)

心理に関する支援を要する人に対し、助言、指導やその他の援助を行うためには、ヒトの身体の正常な構造を知り、そしてそれがどのように機能しているかを理解しておく必要があります。また、疾病の原因・成り立ち・症候、心理状態や生活への疾病の影響を理解していることも必要です。さらに、がん、難病、遺伝性疾患など、心理的な支援がとくに必要な疾病について知っておく必要があります。そこで、本授業では、公認心理師が身につけておくべき医学的な基礎知識を講義形式で学びます。

授業の到達目標

① 身体のさまざまな器官の構造とその機能について説明できる。
② 疾病の成り立ちや症候、心理状態や生活への影響を説明できる。
③ 心理的な支援がとくに必要な疾病について説明できる。

成績評価の方法および基準

●本授業は知識の習得を目標としているため、成績評価は定期試験(100%)でおこないます。試験はLMS上で実施する予定です。
●授業にはすべて出席することが前提であり、出席点はありません。出席不足・定期試験未受験の場合は不合格となります。
●出席は毎講義で出される課題の実施・提出にて確認します。期限内に課題を実施・提出しないと欠席となります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書(購入が必須のもの)は指定しません。
参考文献『公認心理師カリキュラム準拠 人体の構造と機能及び疾病』武田克彦・岩田淳・小林靖編(医歯薬出版)
参考文献『公認心理師の基礎と実践㉑ 人体の構造と機能及び疾病』斎藤 清二著(遠見書房)
参考文献『人体の構造と機能』坂井建雄・岡田隆夫著(放送大学教育振興会)
参考文献『疾病の成立と回復促進』岡田忍・佐伯由香編著(放送大学教育振興会)
参考文献『人体の構造と機能 第4版』エイレン N. マリーブ著(医学書院)
参考文献『3DビジュアルDVD付 人体のしくみと病気がわかる事典』奈良 信雄監修(西東社)

準備学修の内容

1回の授業あたり2時間程度の予習・復習が必要です。授業前にはインターネット(LMS)上にアップロードされた講義資料に目を通しておいてください。また、授業後には講義資料や参考図書などを使って十分に復習をしてください。

その他履修上の注意事項

①講義はLMSでのオンライン授業で実施します。
②わからないことは書籍などで調べたり、積極的に質問したりして、わからないままにしておかないようにしてください。
③社会状況により、講義形式や内容、成績評価の方法などを変更する可能性があります。授業等に関するお知らせはLMS上でおこないますので、定期的に確認するようにしてください。

※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
 2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。

授業内容

授業内容
第1回人体の構造と機能をまなぶための基礎知識:
 人体を構成する細胞、組織、器官について学ぶ。
第2回生命活動:
 ホメオスタシスとエネルギー代謝について学ぶ。
第3回消化と吸収:
 消化・吸収をになう消化器系の構造と機能および主な疾病について学ぶ。
第4回血液:
 血液の構成と役割、血液の主な疾病について学ぶ。
第5回呼吸:
 酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する呼吸器系の構造と機能および主な疾病について学ぶ。
第6回血液の循環:
 血液の流れをつくりだす心臓と血液の通り道である血管の構造と機能および疾病について学ぶ。
第7回尿の生成と体液の調節:
 尿をつくる腎臓と尿の排泄経路の構造と機能および体液を調節するしくみとその異常について学ぶ。
第8回内臓機能の調節:
 内臓機能を調節するホルモンについて学ぶ。
第9回身体の支持と運動:
 骨・骨格筋・靭帯・腱などの構造と機能およびこれらの器官の損傷について学ぶ。
第10回脳・神経系 (1):
 中枢神経系(脳と脊髄神経)の構造と機能および主な疾病や障害について学ぶ。
第11回脳・神経系 (2):
 末梢神経系(脳と脊髄神経以外)の構造と機能および主な疾病や障害について学ぶ。
第12回生体の防御機構:
 身体を病原体などから守るしくみを学ぶ。
第13回生殖・発生・老化のしくみ:
 生殖器系の構造と機能、妊娠の成立と発生のしくみ、老化のメカニズムを学ぶ。
第14回心理的支援がとくに必要な疾病:
 心理的支援が必要なストレス関連疾患(心身症、不安症、うつ病、がん、難病、心筋梗塞など)について学ぶ。
第15回まとめ:
 身体の正常な構造と機能および疾病についてのの知識の整理をする。