観光情報学Ⅰ
担当者小笠原 永隆教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSTS-201

授業の概要(ねらい)

 近年、国内のみならず訪日外国人観光客にとって、日本の歴史文化に関わるあらゆる資源は、重要な観光要素となっていることは言うまでもありません。そして、さまざまな博物館・資料館等が、観光に関するガイダンス施設、情報収集及び発信施設、体験施設等として、注目され、実際に活用されています。しかし、博物館・資料館等には資料を収集し、保管・管理し、研究するという本来の目的があります。現実には、人員及び人材の不足が主な原因となって、観光に対して十分に対応するに至っていない施設が大半です。
 本講義では、博物館・資料館等の文化関連施設について、上記の現状を踏まえ、実際に現地を見学し、グループワークを通して、観光への活用方策について新たな提案ができることを目指します。

授業の到達目標

本講義の到達目標は主に以下の4点です。
・観光情報を収集・発信する施設としての博物館・資料館を理解し、説明できる。
・博物館・資料館等の本来の役割について理解し、説明できる。
・地域の歴史文化資源の観光活用について理解し、説明できる。
・博物館・資料館等について、観光への活用方策を提案・説明できる。

成績評価の方法および基準

グループワーク、実習(前後学習を含む)が主体のため出席は必須です。成績は以下の4点によって評価します。
・グループワーク及び現地実習への参加と発表(平常点含む) 35%
・講義内ワークシート及び課題レポート内容 35%
・期末テスト 30% 

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しませんが、講義内容に興味を持った場合、以下の書物が参考になるでしょう。
参考文献2009。『新博物館学―これからの博物館経営』小林 克同成社
参考文献2009。『博物館これから』佐々木正峰雄山閣
参考文献2012。『新時代の博物館学』全国大学博物館学講座協議会西日本部会編芙蓉書房出版
参考文献2016。『観光資源としての博物館』中村浩・青木 豊芙蓉書房出版

準備学修の内容

 本講義では博物館や資料館等の施設を扱います。講義で取り扱った場所を中心として、実際に訪れてみることにより、内容理解が深まるだけでなく、レポート作成などにも役立ちます。また、ガイドブックや旅行番組なども普段から見るようにして、施設の「活用方法」を考える訓練をすると良いでしょう。

その他履修上の注意事項

 本講義では現地実習(土曜もしくは日曜)を1回行う予定です。現地実習には必ず参加することとし、最大2,000円程度の費用(交通費及び入館料)がかかります。この点を考慮してください。
 また、本講義は現地実習を伴うため、少人数制での開講とし、受講者の上限を25名とします。受講希望者は、必ず初回講義に出席してください(希望者が多い場合は、抽選により決定します)。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回博物館・資料館等の基礎知識①(主に博物館法について)
第3回博物館・資料館等の基礎知識②(博物館・資料館等の歴史)
第4回地域資源と博物館・資料館
第5回体験と博物館・資料館
第6回人材育成と博物館・資料館
第7回第2~6回まとめ ※グループワーク・レポート課題提示
第8回博物館・資料館等の観光活用事例①
第9回博物館・資料館等の観光活用事例② ※現地実習場所決定
第10回現地実習への準備① ※グループワーク
第11回現地実習への準備② ※グループワーク
第12回現地実習(振替)
第13回現地実習のまとめ ※グループワーク
第14回現地実習の発表
第15回まとめと【期末テスト】
※講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがあります。 また、必要に応じゲストスピーカーを招聘する場合があります。