手形・小切手法Ⅱ
担当者首藤  優教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングCIL-312

授業の概要(ねらい)

手形・小切手に実際に触れたことのある学生諸君は少ないと思います。手形・小切手は一定の金銭の支払いを目的とする証券のことです。手形・小切手は主に商取引の決済手段として利用されてきました。その手形・小切手の機能を保護・強化するために形成されてきたのが手形法・小切手法です。本講座では、手形法(特に約束手形)を中心に、手形法・小切手法について説明します。

授業の到達目標

①私法の高度な科目である手形法・小切手法を理解し、その基本的なことを説明できるようになること。
②重要な判例を説明できるようになること。
③自身の立つ学説を説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

期末試験+小テスト(毎回)
期末試験:75%、中間テスト:30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基礎コース 商法Ⅰ 総則・商行為法/手形・小切手法[第4版]』丸山秀平新世社
参考文献第1回授業において説明します。

準備学修の内容

事前の段階で該当するテキスト部分を読み、疑問点等を洗い出し、ノート等にまとめてください。受講後には、授業内容(重要な論点等)をノート等にまとめるとともに、事前に洗い出した問題点等の解消を図ってください。

その他履修上の注意事項

民法総論及び債権総論を履修済みであることが望ましいです。
法律の解釈ですので、六法は必ず授業に持参してください。
授業中に他の方への迷惑となる行為はしないように心掛けてください。
手形法・小切手法ⅠⅡの継続履修が望ましいです。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・手形制度の概要
第2回民法における債権譲渡
第3回手形の裏書その1 権利の移転方法
第4回手形の裏書その2 裏書の効力
第5回手形の裏書その3 裏書の連続
第6回手形の裏書その4 特殊な裏書
第7回善意取得その1 総論、譲渡行為の瑕疵と善意取得
第8回善意取得その2 裏書不連続と善意取得、過失の認定
第9回手形保証
第10回手形抗弁その1 手形抗弁の種類、人的抗弁の制限、悪意の抗弁
第11回手形抗弁その2 抗弁切断後の悪意取得者
第12回手形抗弁その3 融通手形の抗弁、後者の抗弁、二重無権の抗弁
第13回手形の支払・不渡・遡求
第14回白地手形
第15回為替手形・小切手・電子手形
※進捗状況に応じて変更する可能性があります。