アメリカ経済論特講Ⅱ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 アメリカは世界の中心国、基軸通貨国として、世界全体に大きな与える存在です。この授業では、世界経済の中のアメリカが抱える諸問題について学びます。中国の金融危機に関する参加者の研究論文の検討も行う。

授業の到達目標

 アメリカの通貨・金融制度の特殊性と現状、そしてその問題点について基本事項を修得する。
それと同時に、世界経済の中で基軸通貨国アメリカが果たす役割について基本事項を修得する。
アメリカの金融政策と中国の金融危機の関連について基本事項を修得する。

成績評価の方法および基準

 平常点:40%(出席状況と授業に取り組む熱意)
 レポートの成績:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『世界経済危機とその後の世界』2016年柴田德太郎編著日本経済評論社
参考文献『資本主義の暴走をいかに抑えるか』2009年柴田德太郎著ちくま新書

準備学修の内容

 良く予習して講義に臨むことを推奨する。

その他履修上の注意事項

 講義は質疑応答を含めながら進めるので、積極的に質問することを推奨する。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、金融化の時代について学ぶ
第2回 資産バブルに関するFed viewとBIS viewについて学ぶ
第3回 グローバル・インバランス論の問題点について学ぶ
第4回 グローバルな貯蓄過剰論の問題点について学ぶ
第5回 BISの金融インバランス論の意義について学ぶ
第6回 金融仲介説の問題点について学ぶ
第7回 信用創造論の意義について学ぶ
第8回 ドル流動性危機の発生とBIS viewについて学ぶ
第9回 住宅債権の証券化について学ぶ
第10回 OTH型とOTD型とは何かについて学ぶ
第11回 異次元緩和とグローバル流動性拡大について学ぶ
第12回 双子の赤字と国際不均衡は問題か、について学ぶ
第13回 基軸通貨ドルの役割はどのように変化したのか、について学ぶ
第14回 世界経済の中心国アメリカとトランプ政権について学ぶ
第15回 講義全体を総括する