古文書学Ⅰ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-245

授業の概要(ねらい)

 本授業は、戦国時代から江戸時代初期にかけて「くずし字」で書かれた古文書を読み、理解できるようになるための基礎トレーニングを行うことを目的とする。史料について、戦国期は後北条氏、豊臣期は秀吉文書、江戸時代初期は大坂の陣およびキリシタン関係の古文書を取り上げる。史料が有する機能や様式、作成時の歴史的背景などについてもあわせて解説する。

授業の到達目標

 古文書の解読に必要な辞典の使い方を習得する。
 戦国時代から江戸時代初期の古文書に頻出する語句や言い回しを覚える。

成績評価の方法および基準

 中間テスト(50%)
 期末テスト(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 『新編 古文書解読字典』(1993年)根岸茂夫・佐藤孝之・安池尋幸編柏書房
参考文献『戦国大名の古文書』東日本編(2013年)山本博文・堀新・曽根勇二編柏書房

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

 古文書を解読できるようになるためには復習が重要である。地道な取り組みにはなるが、戦国時代あるいは江戸時代を専攻したいと考える学生には受講してほしい。

授業内容

授業内容
第1回 本授業の説明
第2回 戦国期の古文書を読む(北条氏康書状)
第3回 戦国期の古文書を読む(北条氏邦書状)
第4回 戦国期の古文書を読む(北条氏照書状)
第5回 戦国期の古文書を読む(由良国繁書状)
第6回 豊臣期の古文書を読む(佐野房綱書状)
第7回 豊臣期の古文書を読む(豊臣秀吉朱印状)
第8回 中間テストとまとめ
第9回 豊臣期の古文書を読む(伊達政宗書状)
第10回 大坂の陣の古文書を読む(細川忠興書状)
第11回 大坂の陣の古文書を読む(軍功書上)
第12回 大坂の陣の古文書を読む(書状)
第13回 江戸時代初期の古文書を読む(キリシタン関係)
第14回 江戸時代初期の古文書を読む(老中奉書)
第15回 テストとまとめ