担当者 | 山内 和也教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HAA-224 |
中央アジアは洋の東西を結ぶユーラシア大陸の中央部に位置する地域です。このユーラシア大陸、そして中央アジアを貫くシルクロード、すなわち「絹の道」は物だけでなく、さまざま宗教を洋の東西に伝えるとともに、たくさんの人たちが往来する道でもあり、私たちの文化の交流、人間の交流の歴史において大きな役割を果たしてきました。この授業では、中央アジア、そしてシルクロードに焦点をあて、その歴史的、文化史的な重要性を学びます。特に、西からの視点で中央アジアを見つめなおし、アフガニスタンのバーミヤーン遺跡を具体的な事例としてとりあげ、その時代の歴史や文化を学びます。また外部の専門家を招へいし、シルクロード及び中央アジアの世界を多角的に学びます。
中央アジアの世界を理解すること、そして中央アジアが持つ歴史的なダイナミズムを理解すること。
学期末試験70%、課題レポート20%、授業参加状況10%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考文献 | 『中央アジアを知るための 60章 第2版』2010 年 | 宇山智彦編 | 明石書店 |
参考文献 | 『中央ユーラシアを知る事典』2005年 | 小松久男・梅村坦・宇山智彦・帯谷知可・堀川徹(共編) | 平凡社 |
参考文献 | 『テュルクを知るための61章』2016年 | 小松久男(編) | 明石書店 |
参考文献 | 『読む事典 シルクロードの世界』 | シルクロード検定実行委員会 | NHK出版 |
授業で指示する課題についてレポートをまとめること、博物館や美術館で展示されている中央アジアあるいは西アジア地域の考古遺物、美術・芸術作品を積極的に鑑賞すること。
中央アジアは日本人にとって近くて遠い地域にあたります。その一方で、中央アジアを通るシルクロードを通じて、日本にはさまざまな文化が伝わりました。中央アジアそのものだけでなく、過去から現在まで続く日本との関係についても興味を持っていただきたいと思います。
回 | 授業内容 |
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第1回 | シルクロードの世界-文明の十字路- |
第2回 | イラン世界の誕生とその展開を知る |
第3回 | イラン世界と中央アジア世界の関係を学ぶ |
第4回 | 中央アジアの宗教を学ぶ-ゾロアスター教- |
第5回 | 中央アジアの宗教を学ぶ-マニ教- |
第6回 | バーミヤーン遺跡とは何か |
第7回 | 中央アジアの宗教を学ぶ-仏教と仏像の誕生- |
第8回 | 破壊されたバーミヤーン遺跡を知る |
第9回 | バーミヤーン遺跡の保護への取り組み |
第10回 | バーミヤーンの仏教壁画を学ぶ |
第11回 | バーミヤーン遺跡の歴史的・文化史的な価値を学ぶ |
第12回 | 中央アジアの宗教を学ぶ-イスラーム教- |
第13回 | 中央アジアのテュルク化とイスラーム化 |
第14回 | 中央アジア、シルクロードと日本を結ぶものを知る |
第15回 | まとめ:中央アジア世界と日本の結びつきを考える |