担当者 | 山内 和也教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | CAS-101 |
文化遺産は、私たちの祖先が生み出し、現在まで伝えてきた貴重な遺産です。しかしながら、バーミヤーン遺跡の大仏爆破、イラクやシリアにおける文化遺産の破壊に見られるように、現在、たくさんの文化遺産が消滅の危機にさらされています。その現状はどうなのか、それを護るために何が行われているのかを理解するとともに、どうすれば貴重な文化遺産を未来に伝えていくことができるのかを国外での具体的な事例に基づいて考えていきます。また、文化遺産保護と報道の現場に立つ専門家を招へいし、文化遺産保護のために何ができるかを考えます。
文化遺産の破壊の現状とその背景、その保護に関する取り組みや活動を理解すること、そしてそれを将来に伝えていくためには何をすべきかを考えるための知識や情報を得ること。
学期末試験70%、レポート課題20%、授業参加状況10%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | なし | ||
参考文献 | 課題用図書:『イスラームと文化財』 | 野口淳・安倍雅史(編著) | 新泉社 |
参考文献 | 課題用図書:『掠奪されたメソポタミア』 | 山内和也監訳 | NHK出版 |
課題用図書を読み、レポートを作成すること、文化遺産の保護や破壊に関するニュースに積極的な関心を寄せ、その背景や課題について興味を持つこと。
現在、イラクやシリアでは文化遺産が毎日のように破壊されています。それをたんなる蛮行や悲惨な出来事としてとらえるだけでなく、その背景や目的はいったい何であるのかを考える姿勢が望まれます。また、文化遺産の破壊は決して遠い世界のものではなく、自分たちの身近に存在するものであることを考えてみてほしいと思います。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 危機にさらされる文化遺産-バーミヤーン遺跡- |
第2回 | 文化遺産とは何か |
第3回 | ユネスコ世界遺産を知る |
第4回 | 日本の世界遺産を学ぶ |
第5回 | 文化遺産保護への取り組みを知る |
第6回 | 文化遺産保護のための人材育成の実例を学ぶ |
第7回 | 世界遺産とその課題を事例から学ぶ-シルクロード:長安-天山回廊の交易網- |
第8回 | 危機にさらされる文化遺産とは何か |
第9回 | 自然災害によって失われる文化遺産 |
第10回 | 人の手によって失われる文化遺産1:事例を学ぶ |
第11回 | 人の手によって失われる文化遺産2:その原因は何かを学ぶ |
第12回 | 流出する文化遺産 |
第13回 | 文化遺産の現場から学ぶ1 |
第14回 | 文化遺産の現場から学ぶ2 |
第15回 | まとめ:文化遺産が抱える課題 |