法学Ⅰ
担当者菊池 肇哉
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングLAW-101

授業の概要(ねらい)

市民社会で必要な法とは何かを考える。

授業の到達目標

基礎的な法学識を身につける。

成績評価の方法および基準

出席10% 考査90%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 『法学入門』 田中成明有斐閣
参考文献

準備学修の内容

随時指示する。

その他履修上の注意事項

5回以上休むとテストを受けても失格になります。まず出席を心がけて下さい。

授業内容

授業内容
第1回法とはなにか 定義可能なのか
ギリシャ語のノモスとテミス、ラテン語の法 ius iustitia
規範的側面 制度的側面 技術的側面 主体的側面
法は不要か? 法は万能か?
[事前学習]自分の中で法や法学に対するイメージがどの様なものであるか質問されて答えられるように考えておいてください。
[事後学習]予想が授業で学んだ内容とどう違ったか考えておいてください。
第2回六法全書でいう六法とは?
様々な法分類 公法 私法 民事法 刑事法
法の機能 法はルールか。 法理学 命令 禁止 許容 授権
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
六法全書でいう六法とは?
様々な法分類 公法 私法 民事法 刑事法
法の機能 法はルールか。 法理学 命令 禁止 許容 授権
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]六法の内容と公法、私法の別など法の様々な分類方法を覚えてください。
第3回世界の主な法系・法家族
特に英米法と大陸法について
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]様々な文化的背景と法規範というものについて考えておいてください。
第4回日本法の沿革と法継受
(1)中国法(律令性) (2)大陸法 (3)アメリカ法
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]日本法の成り立ちについて覚えておいてください。
第5回どのような形態で法は存在しうるのか? 法源論1
制定法 判例法 ratio decidendi obita dicta 慣習法 条理
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]成文法以外に判例法が存在しその役割があることを覚えておいてください。
第6回法源論2
解釈と判例 実務と学説 大陸法と英米法の大学教授の果たす役割の違い
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]解釈法学の役割と大学制度について考えておいてください。
第7回法と強制
法は命令か? 法命令説
強制力のないものは法か?
犯罪と刑罰 罪刑法定主義
教育か見せしめか?
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]法の強制力と法哲学における法の定義について考えておいてください。
第8回法と道徳:法と正義論
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]アリストテレスによる交換的正義と分配的正義の基本的な分類について覚えておいてください。
第9回裁判制度
現代日本の法制度 民事裁判 刑事裁判の具体的流れ
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]日本の裁判制度はどのような形で動いているかイメージを持ってください。
第10回裁判の機能
紛争解決機能と代替手続き
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]裁判だけが紛争解決手段ではないことを覚えてください。
第11回法は国家の独占物か?
民衆の司法参加と陪審制度・裁判員制度 証拠手続きか? 審判か?
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]陪審制度や裁判員制度の成り立ちや問題点について自分で考えてください。
第12回法解釈の基準と様々な技法
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]法解釈の具体的諸相についてイメージを持っておいてください。
第13回法律家の役割:法学教授;裁判官;弁護士
[事前学習]前回のレジュメを読んでおいてください。
[事後学習]法曹と言われる法律専門職層の社会における役割について考えてください。
第14回学習理解の確認
[事前学習]試験勉強をしてください。
[事後学習]試験の正解を確認しておいて自分がどこを間違ったか把握しておいてください。
第15回まとめ、試験講評
これまでの復習・解説を行う。
[事前学習]試験の正解を確認しておいて自分がどこを間違ったか把握しておいてください。
[事後学習]自分なりに法学を学んでどういうところが役に立ったか、何を学べたか?考えておいてください。