担当者 | 中谷 直司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SEM-101 |
学問の役割には色々ありますが、その1つが常識とは違う見方で世の中を理解することです。たとえば、本授業の担当者の研究分野は政治学ですが、床屋政談という言葉があるように、政治を論じることは誰にでも出来ます。「社会」でも同じでしょう。しかしあなたが社会学や政治学、経済学といった学問の考え方を身に付けると、もはや常識だけで考えていた状態には後戻りできません。それほど学問の「ものの見方」とは強力なのです。
こうした見方をとりあえず知るには、2つの方法があります。
1つは少なくとも15回にわたって講義を聞くことです(私もそうした講義を担当しています)。効率的ですが、しかし退屈かもしれません。さらにその後本を読んだり友達と議論したりして能動的に学習しないと、ほとんどの内容を忘れてしまうでしょう(私も、大学時代の講義そのものは1つも覚えていません。誇張ではありません)。
もう1つの方法は、学問の考え方を自ら「発見」することです。そのためには、自分でテーマを設定し、文献読解や調査を行い、その結果を他者の前で発表し、議論することが必要です。その「入口の1つ」となるのが、このオナーズプログラム導入演習です。
以上の目的の下、本授業では、まず前半で現代社会・国際社会にとって重要な課題といえる複数のテーマをとりあげ、関連する課題文献のグループ発表とクラス討議を行います。現代社会・国際社会を分析するためのごく基本的な視角と基礎的な枠組をおおまかに把握してもらうためです。その上で、後半では、グループごとに自由にテーマを設定し、グループ内討議を行いつつ発表準備します。準備の過程でクラス内発表を2回行います。その上で、他のクラスとの合同発表会にのぞみ、みなさんの「発見」の成果を(規模は小さいですが)世に問いましょう!
あなたが実際に扱ったテーマを中心に:
・社会学を中心とした社会諸科学の基本的な「ものの見方」を理解する。(B評定)
・こうした「ものの見方」にもとづいた社会分析の成果(新たな知見)について、説明できるようになる。(A評定)
・社会分析の課題(まだ明らかにできていないこと)を説明できるようになる。(S評定)
なお、本授業ではA評定が得られる程度の努力をすると、付随的に次の3つの能力が向上することを狙っています:(1)多様な視点から批判的に論理を組み立てる思考力、(2)全体観に基づく計画力と実践力、(3)自分の実力と行動を冷静に分析して社会の中で自分を生かす社会性。
個人得点50%、グループ得点50%
【個人得点】
①グループワークへの貢献度(司会、書記、タイムキーパー、あるいはプレゼンでの活躍など)
*一部ピア評価(学生間評価)を取り入れる。
②課題の提出状況/内容(クオリティ)
③クラス内および最終報告会で質問した数
【グループ得点】
①プレゼンテーションの完成度(論理性・わかりやすさ、独創性;時間管理)
*一部ピア評価(学生間評価)を取り入れる。
②クラス内および最終報告会で質問された数
***試験やレポートは課さない!!***
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は指定しない。授業中に課題文献リストおよび(必要に応じて)参考文献リストを配布する。 | ||
参考文献 |
・前半ではグループの課題文献に目を通し、分からない言葉や重要と思われる箇所をチェックしてくる。
・グループワークについては、最低限必要な作業が授業内できるように計画しているが、通常の演習授業と同程度の個人およびグループ学習が必要である。
受講にあたっては以下の態度を心がけてください(少なくとも身に付けてみたいと思いましょう)
・未知のものへの熱意、好奇心を持つ
・試行錯誤・遠回りを楽しむ気持ち
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | グループワーク |
第3回 | グループワーク |
第4回 | グループワーク |
第5回 | グループワーク |
第6回 | グループワーク |
第7回 | グループワーク |
第8回 | インターミッション──授業改善のためのグループワーク |
第9回 | グループワーク |
第10回 | グループワーク |
第11回 | グループワーク |
第12回 | グループワーク |
第13回 | グループワーク |
第14回 | グループワーク |
第15回 | 反省とまとめ |