担当者 | 三輪 博樹教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | POL-107 |
インドは現在、新興国のひとつとして注目されており、わが国にとっても、経済や安全保障などの面で重要な国となりつつあります。本科目では、英国による植民地支配の時期から現在までのインドの政治史について説明します。
前半では、植民地支配の時期におけるインドの政治指導者の行動に関して、独立運動に対する考え方の違いや、インドの国づくりをめぐる考え方の対立などについて説明します。後半では、独立後のインドの国内政治に関して、主要政党の動向、インドの社会・経済の変化、そうした変化が政党政治に及ぼした影響などについて説明します。
各回(第1回と第15回を除く)の授業の終わりに、10分程度の小テストを行います。小テストでは、授業で学んだ知識を確認するだけでなく、授業で学んだ事柄に対して自分なりにどう考えるのか、各自の考え方や意見などをまとめていただきます。この授業を通して、インドの政治・経済・社会に対する理解を深めていただければと思います。
以下の3つを到達目標とします。(1)植民地支配の時期から現在までのインドの政治史について、インドの社会や経済などとの関連も含めて理解する。(2)わが国の政治との比較という観点からインドの政治史を理解し、解釈する。(3)インドがこれまで直面してきたさまざまな問題について、その原因や解決策などに関して自分なりの考えを提示できるようになる。
各回の小テストの合計点(40%)と、期末試験の結果(60%)を合わせて評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は指定しません。各回の授業ごとに、講義内容をまとめたレジュメや関連資料などを配布します。また、さらに学習を深めたい方に向けて、参考文献を授業の中で紹介します。 |
初回の授業のときに、2回目以降の授業内容の詳細について説明し、各回の「予習・復習のポイント」をまとめた資料を別途お渡しします。各回の授業で使用するレジュメや資料はひとつ前の回の授業のときに配布しますので、初回にお渡しする「予習・復習のポイント」を参考にしながらレジュメや資料を読み、内容を理解するとともに、疑問点などを明らかにしておいてください。
「政治史(アジア)I」と「政治史(アジア)II」を続けて履修することをおすすめしますが、この科目だけを履修した場合でも内容が理解できるように配慮します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:授業の概要と進め方、インドという国について |
第2回 | インド社会についての概要:カーストと宗教、地域的な多様性 |
第3回 | 植民地支配下のインド(1):英国による植民地支配 |
第4回 | 植民地支配下のインド(2):独立運動の展開 |
第5回 | 独立直前のインド:国づくりをめぐる考え方の対立 |
第6回 | インド国民会議派による一党優位 |
第7回 | 野党の攻勢と1977年の政権交代 |
第8回 | 一党優位政党制の崩壊 |
第9回 | カースト制度と特定カースト優遇政策 |
第10回 | ヒンドゥー・ナショナリズム |
第11回 | 経済自由化政策とその影響 |
第12回 | アイデンティティとガバナンス |
第13回 | 2000年代のインド政治 |
第14回 | ナレンドラ・モディ首相の登場 |
第15回 | 授業のまとめと試験 |