担当者 | 財津 康司 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [文学研究科 臨床心理学専攻] | |
科目ナンバリング |
近年、パワハラや過労死はマスコミで頻繁に取り上げられるようになった。仕事による強いストレスが原因で精神障害を発病し、労災認定される労働者が増加傾向にある。そのような状況の中、平成27年12月にストレスチェック制度が始まり、政府が推進している働き方改革においても長時間労働の是正、非正規と正社員の格差、労働人口不足(女性や高齢者の就労促進)などが議論されている。職場のメンタルヘルスや働きやすさへの関心が高まっている中、産業・組織心理学の知見は、労働生産性の向上や健康に配慮した組織運営に寄与するものであり、まさに時代に適合した研究分野と言えるだろう。
本講義では、まず産業・組織心理学の一般的な理論や知識を使い、産業・労働分野の現状と課題について心理学的に検討する。また、職場におけるカウンセリングについて、実際の場面に即したモデルケースを提示し、それについて議論していく。企業における心理的問題を組織側の要因と個人の問題に分けて整理しつつ、その両者の複雑な関係性について考察していく。
職場における問題(キャリア形成に関することを含む)に関して必要な心理に関する支援及びその方法について考察できる。
組織における人の行動について心理学的に概説できる。
産業・労働分野に関係のある法律・制度について概説できる。
産業・労働分野に関わる公認心理師として実践的な対応ができる。
講義内小レポート40% 期末レポート60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 「産業・組織心理学 改訂版」 | 馬場昌雄・馬場房子・岡村一成監修 | 白桃書房 |
参考文献 | 「産業・組織心理学エッセンシャルズ」 | 田中堅一郎編 | ナカニシヤ出版 |
参考文献 | 「産業と組織の心理学」 | 池田浩編 | サイエンス社 |
テキストの次回授業範囲を一読し、問題意識をもって授業に臨むこと。また、論文の輪読と討論も行う。担当者は論文の内容を簡潔にまとめ、授業で発表すること。
臨床心理士を目指す人は履修する必要がある。公認心理師を目指す人は必ず履修しなければならない。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション/産業組織心理学の歴史 |
第2回 | コミュニケーション/モチベーション |
第3回 | コミットメント/職務満足感 |
第4回 | 募集・採用と適性/評価と処遇 |
第5回 | キャリア形成 |
第6回 | リーダーシップとフォロワーシップ |
第7回 | 職場におけるメンタルヘルス |
第8回 | ストレスチェック /過重労働 |
第9回 | 人間関係/リスクマネジメント |
第10回 | 職場におけるカウンセリング〜うつ病 |
第11回 | 職場におけるカウンセリング〜適応障害 |
第12回 | 職場におけるカウンセリング〜キャリアカウンセリング |
第13回 | 産業・労働分野に関係する法律・制度 |
第14回 | 職務分析と作業分析/消費者心理学 |
第15回 | まとめ |