日本史Ⅱ
担当者佐伯 智広教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJPH-102

授業の概要(ねらい)

 本講義では、日本の中世の歴史と近世への転換について、講義形式で考えます。
 中世とは何なのか。この問題について、政治・宗教・経済という三つの観点から、日本中世の様相と、近世への転換について学ぶことで、具体的に考えます。そして、現代に生きる我々にとって、中世という存在にどのような意味があるのかという点まで、踏み込んで考えることを目指します。

授業の到達目標

 日本の中世の特質と、その終わりについて理解し、説明することができるようになることを目指します。また、歴史学の方法論について理解し、応用することができるようになることを目指します。

成績評価の方法および基準

 予習シート 30%
 期末レポート70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献『日本史講座4 中世社会の構造』(2004年)歴史学研究会・日本史研究会編東京大学出版会
参考文献『岩波講座日本歴史8 中世3』(2014年)岩波書店
参考文献『岩波講座日本歴史9 中世4』(2015年)岩波書店

準備学修の内容

予習として、予習シートに指定されたキーワードについて調べ、意味を記入する必要があります。
復習として、ノート整理を行う必要があります。

その他履修上の注意事項

春学期に「日本史 I」を受講していることが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回日本中世の特質
第2回中世後期の政治体制1 室町幕府の政治体制について
第3回中世後期の政治体制2 室町幕府の崩壊と戦国時代のはじまりについて
第4回中世後期の政治体制3 戦国時代の地域支配について
第5回中世後期の政治体制4 織田信長と室町幕府の関係について
第6回中世後期の政治体制5 織田信長の領国支配・朝廷との関係について
第7回中世後期の政治体制6 豊臣秀吉の天下統一過程について
第8回中世後期の政治体制7 豊臣秀吉の惣無事令について
第9回中世後期の宗教1 室町幕府の宗教政策について
第10回中世後期の宗教2 室町・戦国時代の浄土真宗・日蓮宗について
第11回中世後期の宗教3 織豊政権の寺社政策について
第12回中世後期の宗教4 織豊政権の宗教政策について
第13回中世後期の経済1 中世の商工業について
第14回中世後期の経済2 織豊政権の商工業政策について
第15回中世の終焉と近世の成立について