日本史Ⅰ
担当者佐伯 智広教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJPH-101

授業の概要(ねらい)

 本講義では、日本の中世の歴史の成立とその特質について、講義形式で考えます。
 中世とは何なのか。この問題について、政治・武力・宗教・経済という四つの観点から、日本中世の成立と、その特質について学ぶことで、具体的に考えます。そして、現代に生きる我々にとって、中世という存在にどのような意味があるのかという点まで、踏み込んで考えることを目指します。

授業の到達目標

日本の中世の特質と、その成立について理解し、説明する能力を身に付ける。
歴史学の方法論について理解し、応用する能力を身に付ける。

成績評価の方法および基準

予習シート  30%
期末レポート 70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献『日本史講座3 中世の形成』(2004年)歴史学研究会・日本史研究会編東京大学出版会
参考文献『岩波講座日本歴史6 中世1』(2013年)岩波書店
参考文献『岩波講座日本歴史7 中世2』(2014年)岩波書店

準備学修の内容

予習として、予習シートに指定されたキーワードについて調べ、意味を記入する必要があります。
復習として、板書のノート整理を行う必要があります。

その他履修上の注意事項

講義は板書形式で行うため、ノート類を準備すること。

授業内容

授業内容
第1回時代を分けるということ
第2回皇位継承と政治形態1 摂関政治について
第3回皇位継承と政治形態2 院政について
第4回皇位継承と政治形態3 公武統一政権の成立について
第5回武士の成立1 軍事官僚・軍事貴族について
第6回武士の成立2 軍事貴族の実態について
第7回武士の成立3 武士成立の歴史的背景について
第8回武士の成立4 武士政権の成立過程について
第9回荘園と土地所有1 土地の「私有」について
第10回荘園と土地所有2 摂関期の荘園について
第11回荘園と土地所有3 荘園制の成立過程について
第12回仏教と中世社会1 奈良時代・平安時代前期の仏教と国家の関係について
第13回仏教と中世社会2 平安時代中期・後期の仏教と国家の関係について
第14回仏教と中世社会3 鎌倉時代の仏教と国家の関係について
第15回中世社会の特質と現代との関係について