授業の概要（ねらい）

　この授業は、春学期の「社会学フィールド調査法」を履修し、フィールドワークについての基礎的理解を既に形成している学生を対象とし、その実習を通してフィールドワークという社会調査技法のさらなる実質的定着をめざすものである。
　履修学生は、それぞれの興味に沿って可能な問題設定を行い、しかるべきフィールドを選択し、調査計画をたて、調査活動を行い、その成果を発表し、レポートとしてまとめるという一連の作業を半期をかけて行う（少人数のグループで共通のテーマを扱うも可）。授業内では、フィールドワークの各段階で作業の進捗状況についての報告と討議を行い、参加者の間で作業内容をシェアすることを通して、調査戦略を適宜軌道修正しつつ、最終成果発表・成果報告書の作成へとつなげていく。その共有プロセスを通して、自分のフィールドと自分の採用した技法にとどまらない、様々なフィールド、様々なフィールドワーク技法についての、またフィールドワークという調査法の可能性と課題についての、理解を深めていくことができるだろう。

授業の到達目標

　フィールドワークという社会調査技法を、その実践を通じて修得する。

成績評価の方法および基準

　調査の各段階における進捗状況報告（50％）、最終発表およびレポートの提出（50％）によって評価する。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　フィールドワークの実質的作業自体は各履修学生が授業時間外で行うことになる。

その他履修上の注意事項

　授業外で各自で行うべき作業量の多い授業である。この作業を主体的に進められることが、授業履修・単位修得の必要条件となる。
　なお、「社会学フィールド調査法」を修得済みであることがこの授業履修の条件である。
　授業はZoomを使用した遠隔授業となりますので、対応できる通信環境を整えておいてください。

授業内容